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*前書き: ずっと前に書いたらしい自分の考え方がパソコンのファイルの奥底から見つかって、読んでみたら面白いから、少し手直しして載せるね。 ちなみに、これを書いたのは、2012年7月27日だって! 11年7ヶ月ぴ...
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記憶を消してもう一度まっさらな状態でその世界を楽しみたい。 「猫を抱いて象と泳ぐ」はわたしにとってそんな一冊だ。 著者は小川洋子。 真に才能あるスケーターや歌手は「楽々と」難易度の高いジャンプや難曲をこなし、観ているこちら側はその技術の凄さを...
ぴき、と庭に置いてある4インチもの厚さがある木のテーブルにひびが入った音を聞いた午後に時間がそこでとまってしまった。 さあ、どうしよう? 通りへ出てみると、ランニングシューズに短パンをはいて走っていたであろう女は空中...
「一人旅がしたいのですね」 「…そうかもしれない」 「では、月旅行などいかがです?」 「…ロケットに乗って?馬鹿らしい」 「はは。そんなものに乗らずとも月への道は太古の昔から存在するのですよ。ご存じでしょう? 古...
いいなあ、アントニーアンドザジョンソンズ、、、、 そんなふうに思いながらぼんやりと窓の外をながめていた。 空は青くて雲は白い。 赤い鳥が目の前の濃い緑色の木にとまって鳴いている。 くるりん、とおれの目が裏返って、すぐにまたくるり...