Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ストロベリームーンの森

それは誰が残したともしれぬやさしい夢のあと
草の葉のうしろで ひそやかにささやく夜
森の梢はそよぎ あわい薔薇いろの月は
しづかに澄んだ空をわたつてゆくもう帰ることのない日々の美しい面影を
このみづみづしい光がふたたび照らしだす
風はかなしげに木々のあいだを吹きぬけ
私はただ立ちつくして みつめてい...

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深夜二時

街灯が、濡れた黒いアスファルトに、冷たい光を撥ね返す。
深夜二時。
トレンチコートの襟を立て、歩みを進める。
この街の雨は、いつだって容赦なく、すべてを等しく冷え切らせる。チェット・ベイカーの喇叭が、
闇の奥から、低く、重く、這い寄ってくる。
そこには、温かい情愛も、感傷的な涙もない。
非情な現実の...

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静寂の終幕

レコードの音が消え、最後の針の音が響く。
夜はもう、十分に深まった。窓の外では、冷たい雨が街を洗い流している。
薄っペらい文章も、見え透いた偽善も、
すべては闇の底へと沈み、消え去った。手元に残ったのは、空になったグラスと、
誰にも汚されることのない、確かな静寂だけだ。語るべきことは、もう何もない。...

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静かな夜の五線譜

低音の鍵盤が、ぽつり、ぽつりと、夜の深さを刻むように鳴る。
それはまるで、暗い水面に落ちる雨のしずくのようだ。右手がそっと、高い音を拾い上げる。
かすかで、消え入りそうな、ひとつの旋律。
ペダルを踏み込んだままの、長い残響が、部屋のなかに白い霧のように広がっていく。激しい和音はない。
ただ、音と音の...

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始まりの水平線

星の海が
ゆっくりと、東の空から溶けていく紺碧だった世界の境界線が
淡い灰色へ、そして
冷たい琥珀色へと、その表情を変えていく凍りつくような夜を
 確かに 生き抜いた誰の言葉にも 頼らず
誰の指針にも 従わず
ただ、 ここまで歩いてきた水平線の向こうから
一筋の 光が
波の背を 鋭く 貫い...

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