Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

遠い昔 白露に寄せて

草の葉のさきに ひそやかに宿るものは
夜のあひだに星々が落とした 涙だらうか
あさの光のなかで それは白く光り
触れれば消える はかない夢のやうだきみと歩いた あの見慣れた小径(こみち)にも
いまは冷たい水の粒が ちりばめられ
ぼくたちの足音は いつになく静かに
秋の深い愁(うれ)ひのなかへ 消えて...

>> 続きを読む


遠い昔 処暑に寄せて

ひぐらしの声が 夕闇の底へ沈み
あれほど熾(さか)んだった熱い陽ざしは
いつのまにか 木漏れ日のやはらかさになって
ぼくたちの足もとを そっと濡らす風はもう 遠い海の話をしない
どこか見知らぬ尾根を越えてきたやうに
冷ややかな手ざわりで きみの髪を撫で
過ぎ去った季節の宛名を さがしてゐるまだ夏の名...

>> 続きを読む


立秋に寄せて

青い梢をわたる風のなかに
いつからか かすかな翳(かげ)がまじり
ぼくたちのあどけないお喋りは
不意に途切れて 遠い雲をみつめるあんなに熱かった光の雫(しづく)が
今はもう 草の葉に冷たくしづまり
過ぎ去った夏の日々の記憶を
ひとり静かに 数えはじめているさよならを告げるにはまだ早く
迎えるには あ...

>> 続きを読む


立秋:God Bless the Child

1. 暦の嘘カレンダーは秋だと嘯(うそぶ)く。
だが、アスファルトはまだ燻る銃口のようだ。
午後五時の錆びた風が、
バーの重いドアを押し開ける。
「自立した子供に神は微笑む」
安物のスピーカーから、
ビリーのしゃがれた声が這い出してきた。2. 乾いた果実持てる者はさらに与えられ、
持たざる者は影さえ...

>> 続きを読む


独白:熱帯夜3

「……立てよ」背を向けた俺の言葉に、若者はコンクリートに這いつくばったまま、かすれた声を絞り出した。
「あんたに……何がわかる。俺は、もう……何も信じられない……」俺は足を止め、ゆっくりと...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.