爆ぜる火の粉を 舌先で転がす
奴がぶち壊し 逃げ出したあとの
無残な焼け跡が 今日の仕事場だ「馬鹿な真似を」と 誰かが笑う
裏切った男の 尻拭いなど
聖者のすることだと 嘲笑 わら)えばいい_だが これは 奴への情けじゃない
ましてや 赦しでもない
俺が俺であるために 必要な儀式だ投げ出された 責任...
爆ぜる火の粉を 舌先で転がす
奴がぶち壊し 逃げ出したあとの
無残な焼け跡が 今日の仕事場だ「馬鹿な真似を」と 誰かが笑う
裏切った男の 尻拭いなど
聖者のすることだと 嘲笑 わら)えばいい_だが これは 奴への情けじゃない
ましてや 赦しでもない
俺が俺であるために 必要な儀式だ投げ出された 責任...
電話の通知を切った
奴との繋がりは これでただの無機質な数字になる
信じた報いが この痛みだと言うのなら
授業料にしては 少しばかり高くついた「なぜ」とは聞かない
理由はいつだって 後付けのゴミ溜めだ
裏切った奴には 奴なりの地獄があるだろう
だが 俺の流儀に 奴を招待するつもりはない交わしたグラス...
雨に濡れたアスファルトが、街灯の鈍い光を反射している。
湿った夜の空気のなか、どこからか Billy Holiday の「I'm a Fool to Want You」が漏れ聞こえてくる。バーの重い扉を押し開けると、安物のウイスキーと、誰かが置き忘れた絶望の匂いがした。
彼女の声...
重い雲が 街の輪郭を塗り潰していく
吐き出す煙草の煙よりも 雪は冷たく、白い
男はコートの襟を立て 凍てつく風を肺に溜めた言葉はもう 意味を成さない
約束も 裏切りも この雪がすべて等しく覆い隠すから
アスファルトに刻まれた 消えないはずの血痕さえも
今はただ 無垢な白の底へと沈んでいく古びた街灯...
街の灯が 泥水に溶けて死んでいる
俺の指先には お前が愛した安物のタバコ
煙は 言いそびれた言葉の形をして
夜の隙間に 消えていく「あばよ」なんて 気の利いた台詞は
弾倉の中の 最後の一発と一緒に
どこかへ 置き忘れてきたお前が笑うと この汚れた世界も
少しはマシに見えたんだ
だが 神様ってやつは
...