Nicotto Town ニコッとタウン

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硝子越しの餞別

最後に交わした言葉は
ひどく安っぽいウィスキーの味だった
氷が溶けて 琥珀色の嘘が薄まる前に
あんたは席を立ち 重い扉を押し開けた外は土砂降りの雨だ
街灯に照らされた飛沫が
まるで誰かの安っぽい涙に見える
だが あんたに傘はいらないだろう
濡れることを恐れるような奴なら
最初からこの街を 出ようとは...

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砂の街のバラード

背中を向けてドアを出たら
二度とノブを回すな
背負った過去の重さなど
夜風に預けて置いてゆけ街の灯りが薄れても
恐れることはない
お前の孤独は ダイヤモンド
誰にも砕けはしないさ舗道に転がる嘘を蹴飛ばし
真夜中のハイウェイを滑れ
ブレーキの壊れた愛車(マシン)で
地平線の果てまで行け傷ついたなら 傷...

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荒野を征く

夜明け前のダイナー
最後の一杯は、泥のようなコーヒーでいい
お前が選んだその道に
レッドカーペットなんて敷いちゃいない振り返るな
背後にあるのは、食い散らかした昨日と
誰かが書き置きした、退屈な正解だけだ
ポケットには、使い古した勇気と
研ぎ澄ました孤独だけをねじ込んでおけ風は冷たいだろう
雨は容赦...

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インディゴ・レゾナンス

風が止まり、夜が凝固する。
冷たいブルーの闇を切り裂くのは、
誰の喉も通らなかった、掠れたサックスの咆哮だ。それは、祈りにも似た
一滴の「青い涙」。スピーカーの向こう側で、
かつて誰かが流した孤独が、
今、俺の胸の最も深い場所に、波紋を広げていく。今は、震えるグラスを支えるためだけにある。
指先に伝...

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蒼い沈黙

風が、ガラスの破片のように頬をなでる。
そこにあるのは、血の通った温もりではなく
極限まで削ぎ落とされた、冷徹なまでの青だ。手にするのは、鋼ではなく
使い古された万年筆と、琥珀色の時間。
インクが紙に吸い込まれるその瞬間、
俺の輪郭は、夜のグラデーションに溶けていく。美しいものは、いつも沈黙の中に立...

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