Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

世界を語る前に、まず自分の言葉の軽さを測れ

プロローグ:灰色の硝子窓夜の雨が、街のノイズを洗い流していく。
俺は煙草に火をつけ、液晶の明かりに群がる羽虫どもを眺めていた。
そこにあるのは、思考を放棄した記号の羅列だ。
他人の書いた台本をなぞり、自分が主役だと錯覚している哀れな人形。
その薄っぺらな正義を剥ぎ取るのに、弾丸はいらない。
ただ、冷...

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月光と雨のセーヌ川

そっと窓をひらけば 夜のしずく
雨のなかに 青い月光がとけてゆく
セーヌの川面は 銀色にかがやきながら
僕のなくした時間を どこへ運んでゆくのだろうポン・ヌフのアーチのした あわく揺れる影
きみのさしかける傘の うつくしい丸みのなかで
僕はただ やさしいソナタを聴くように
言葉にならない旋律を 胸に...

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想いで パリ裏街のノアール

昏い雨に濡れた アスファルトの底から
にじみだすのは 濁ったアブサンの緑色か
アトリエのストーブは とうに冷えきって
僕はただ 他人の燃え殻のような夜を生きているジャンヌ きみの引きのばされた首のうつくしさが
僕のキャンバスを いまも呪縛のように縛りつける
モディリアーニが その瞳を塗りつぶしたとき...

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遠いモンパルナスの灯

淡い夕暮れが 石畳を濡らすころ
かすかな風は 古いマロニエをゆらし
僕の窓を そっと叩きにやってくる
遠い 遠い モンパルナスの街角からきみの指先が奏でていた やさしいソナタは
いつしか雲のむこうの 星のまたたきにまぎれ
僕はただ ひとつの部屋のともしびを見つめ
過ぎ去った季節の影を ノートに書きつ...

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想いでカルチェラタンの夕日

古ぼけた書物のページをめくるように
夕日はひそかに 坂道を染めてゆく
カルチェラタンの 騒がしいざわめきも
いまは薄紅色の もやのなかに沈んで学生たちの議論の声は 遠ざかり
僕はひとり 煉瓦の影にたたずむ
ポケットのなかで ちいさく硬貨を鳴らし
見知らぬだれかの 幸福を祈ってみるセーヌを渡る風は つ...

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