老いて歪んだ自尊心ほど
見苦しい兵器はない
お前は自分の愚かさという
不発弾を抱いて眠る「素直になる」という
最低限の知性すら放棄し
ただ過去の遺産を貪る
言葉の通じない獣忠告は終わった
これからはただ
お前が静かに朽ちていくのを
冷ややかに眺めるだけだ淘汰の雨世界はお前を中心に回っていない
気づけ...
老いて歪んだ自尊心ほど
見苦しい兵器はない
お前は自分の愚かさという
不発弾を抱いて眠る「素直になる」という
最低限の知性すら放棄し
ただ過去の遺産を貪る
言葉の通じない獣忠告は終わった
これからはただ
お前が静かに朽ちていくのを
冷ややかに眺めるだけだ淘汰の雨世界はお前を中心に回っていない
気づけ...
テレビのニュースを切り取ったような
手垢のついた正義を、お前は誇らしげに掲げる
だがその言葉の裏には
夜の冷たい泥にまみれた覚悟が、ひとかけらも見当たらない誰かが決めた「正しさ」という名の盾に隠れ
傷つかない安全な場所から、引き金を引く
お前が撃ち抜いた気になっているのは
本物の悪ではなく、ただの幻...
画面をスクロールする指先が、かすかに震えている
お前が待っているのは、夜の静寂(しじま)ではなく
青い光が告げる、見知らぬ誰かの気まぐれな賛辞だお前は今日、何を食べ、どこへ行き、どんな嘘をついた?
すべてはあの小さな数字を、一つ増やすための儀式
他人の視線という名の檻に、自ら進んで飛び込み
檻の隙間...
五月のまんなかの つめたい夜に
ひそやかな雨が 窓を濡らしてゐた
ひろがる霧は 遠い街のあかりを消し
ぼくの部屋を 小さな繭(まゆ)のように閉じ込める見えない空の はるか奥底で
星屑は 雨にまじって零(こぼ)れているのだろうか
風は もうだれも訪れない庭から
湿った草の匂いばかりを 運んでくる幸福(...
五月のまんなかの つめたい夜に
ぼくは ひとりで たたずんでいた
窓のそとには かえらない青い闇と
こぼれおちる星屑の かすかなため息ばかり風は はるかな忘却のように
ぼくの頬を つめたく撫でてゆく
そこにあったはずの きみの面影(おもかげ)
呼びかける声は 風にかき消され
ぼくは だまって闇を見つ...