終幕の夜明けペルセウス座流星群
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/08/14 21:08:38
星の数ほどあった願いは
冷たい風の音にかき消され
夜明けの薄白い光が
容赦なく天空(そら)を剥ぎ取っていく君のいない新しい朝が
僕の肩を冷たく叩く吹き抜ける風夜が連れ去った幻のあと
残されたのは乾いた草の匂いと
耳元を過ぎる風の音だけ燃え尽きた星たちの死骸(かけら)は
もうどこにも見当たらない
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
星の数ほどあった願いは
冷たい風の音にかき消され
夜明けの薄白い光が
容赦なく天空(そら)を剥ぎ取っていく君のいない新しい朝が
僕の肩を冷たく叩く吹き抜ける風夜が連れ去った幻のあと
残されたのは乾いた草の匂いと
耳元を過ぎる風の音だけ燃え尽きた星たちの死骸(かけら)は
もうどこにも見当たらない
夜の薄明かりの中で
僕は一つの小さな願いを投げてみた
青空の切れ端のような
透き通った雫が
美しい軌跡を引いて
闇に消えていったそれは遠い古の湖の底に
君の眼差しを見つめた日のように
胸の中の静けさを揺らして
かすかな音を立てずに落ちていく夢のあとさき風は確かにそこにいて
草の光を撫でてゆくのに
君...
茜せる(あかねせる)夕暮のひかりは
白樺の白き幹を あかく染め
小川の水は 桔梗色の硝子を敷くがごとく
うす紫の野菊の影を うつして流るる瑠璃せる(るりせる)夜のふかまりゆけば
碧き(あをき)火をともす 蛍の群は
かへりこし あのひとたちの御魂(みたま)のごとくに
淡きひかりの列をなして ひくく舞ひ...
琥珀のやうな(こはくのやうな)夕暮れのひかりが
白樺の白い幹を あかく染め
小川の水は 青い硝子を敷くやうに
うす紫の野菊の影を 映して流れる瑠璃のやうな(るりのやうな)夜がひろがれば
ひっそりと かへつてくるなつかしい気配(けはい)よ
私はただ 黄金の風をきいてゐた
すぎて去つた日々の 甘い追憶の...
初秋の風が(はつあきの風が) そっと吹き抜ければ
白樺の葉は かすかにそよぎ
小川のふちに 咲き残る野菊の
うす紫の花びらが しづかに揺れる夕暮れのなかを かへつてくる足音が
草をわける なつかしい気配(けはい)よ
私はただ 風のゆくへを見てゐた
すぎて去つた日々の 遠い面影を夜のしじまに ぽつり、...