Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

星屑の高原 再会の約束

み上げる夜空のすきまから こぼれる星屑(ほしくず)
高原のしじまを あおい光の粉(こ)が満たしてゆく
ぼくの肩にふれる つめたい夜の風は
いつかおまへと 分けあった季節の匂いがする「またいつか、この場所で」と かわした約束
それはもう 言葉の形をしてゐないけれど
天の川のひそやかな きらめきのなかに...

>> 続きを読む


夏の高原 手紙

あおい木蔭のテーブルに ひろげた便箋(びんせん)
夏のひかりが しらかばの葉をまぶしく揺らし
ぼくの万年筆のさきに ひとつの名前を
書かうとしては また風がさらってゆくおまへに宛てた手紙は いつも途中で途切れる
あまりに透きとおつた この高原のひるさがりに
ぼくのさびしさを語る ことば(言葉)が見つ...

>> 続きを読む


高原の朝

しらかばの葉のすきまから こぼれる光
朝の霧は まだ浅いみどりの草を濡らし
ぼくが歩けば かすかな足おとのうしろから
冷たい風が 追いついては通りすぎてゆくおまへと歩いた あの遠い夏の日のやうに
高原のすずらん(鈴蘭)が ひそかにひらいてゐる
その白い花びらの 小さなかたち(輪郭)のなかに
ぼくは失...

>> 続きを読む


朝焼けに独り

夜ののこりの薄紫(うすむらさき)が ひそかにひらき
東のそらの涯てから 薔薇色のひかりがこぼれる
ぼくはただ 目ざめたばかりの梢のしたに立ち
だれもゐない世界の はじまりを見てゐるおまへのいない朝が またひとつ訪れた
あんなに優しかった夢のなかの言葉は
朝露のやうに 草の葉に光っては消え
ぼくのての...

>> 続きを読む


森の外人墓地

そこには だれも知らない風が吹いてゐた
木漏れ日の斑(まだら)が 青い苔のうえに
失はれた古い国の言葉を ひとつひとつ
静かに書きつけては また消してゆく見知らぬ名が刻まれた 白い石のならび
それらはみな 遠い海を渡ってきた記憶
いまはもう ねむむ(眠む)ことの寂しさもなく
梢のささやきを 子守唄に...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.