_久々に日記_錆びたフェンスをすり抜ければ
そこは、時間が止まった骸(むくろ)の街
月光に照らされた回転木馬は
誇り高き沈黙を守っている「ねえ、夜の遊園地って、大きな墓標みたいね」
彼女は動かない観覧車を見上げ
子供のような純粋さで、残酷に微笑んだ
昼間の喧騒は、遠い過去の幻「誰もいない場所でしか、...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
_久々に日記_錆びたフェンスをすり抜ければ
そこは、時間が止まった骸(むくろ)の街
月光に照らされた回転木馬は
誇り高き沈黙を守っている「ねえ、夜の遊園地って、大きな墓標みたいね」
彼女は動かない観覧車を見上げ
子供のような純粋さで、残酷に微笑んだ
昼間の喧騒は、遠い過去の幻「誰もいない場所でしか、...
「いい曲ね」
隣の女が、グラスの縁を指でなぞりながら呟いた
低く、かすれたその声は
スピーカーから流れるブルースによく似ていた「ああ、魂を削り取るような歌さ」
俺はバーボンを口に含み、短く応える
グラスの氷が、チリリと小さく鳴いた
それが俺たちの、最初の乾杯だった「こんな夕暮れには、すべてを忘れたく...
_久々に日記_
紫煙がくゆらせる煙草の火が
街のネオンに負けじと瞬く頃
俺の胸の奥で、あいつのピアノが鳴り響く「気分はどうだい?」
ガラス越しの夕暮れが、俺にそう問いかける
答えは決まってる
バーボンのボトルを傾け、俺は静かに微笑んだくたびれたトレンチコートの襟を立て
舗道を踏みしめる靴音さえも
今...
ひとりが
ひとりのままで
暗い坂をあゆむとき
そのあしおとは ただ夜のなかに消えてゆくけれど みつめてほしい
わたしのてのひらに灯る
ちいさな けれど確かな いかりの火をわたしが「否」とつぶやくとき
かなしみは わたしひとりのものではなくなる
とおくの窓にも おなじ青い火がともるのだ人はみな おなじ...
II. 硝子窓のむこうの七月おまえの指先は いつも雲のちぎれ端にふれていた
パステル画のなかの あわい緑の草むらのように
わたしたちの時間は いつでも静かに息づき
窓辺につるした 小さなカノリヤのように歌っていたけれどいまは 乾いた砂がひそやかに舞い上がり
ハマヒルガオの うつむく花びらを隠そうとす...