Nicotto Town ニコッとタウン

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硝子の弾丸

言葉を積み上げろ
高く もっと高く
精密な時計を組むように
お前は 逃げ道という名の
城を築いている「なぜなら」という名の壁を立て
「しかし」という名の鍵をかける
その部屋の中では
お前が唯一の王だ
誰にも 傷つけられはしないだが 窓の外を見ろ
そこには 答えのない雨が降り
理屈の通じない 風が吹い...

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理屈の雨は止まない

時計は午前二時を回っていた。
バーボンのグラスが、凍りついた都会の夜を映している。あんたが持ち込むのは、いつも薄っぺらい正義だ。
「論理的に」「矛盾している」……。
言葉を細かく解体して、何が残る?
最後に残るのは、湿った孤独だけだ。「なぜ?」と聞くな。
雨が降るのに、理...

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真夜中の錆びた錨

港の霧は、安物のバーボンのように喉に刺さる。
路地裏のスピーカーが吐き出すのは、セロニアス・モンクの気だるい旋律。
「ラウンド・ミッドナイト」——。
それは、昨日を捨てきれない男たちのための葬送曲だ。ガントリークレーンが、重い沈黙を吊り上げている。
波止場に打ち寄せる黒い水面...

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独歩行:帰還

夜明けの気配が背中に迫る
街が息を吹き返す前に
錆びついた階段を上り
鍵穴に冷えた鉄を差し込む扉の向こうにあるのは
微かな埃の匂いと
使い古された沈黙だけだ外套を脱ぎ捨て、椅子に深く身を沈める
濡れた靴を脱ぐとき
ようやく俺は、張り詰めていた皮膚を脱ぎ捨てる
ここでは誰も俺を追わず
誰とも言葉を交わ...

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独歩行:雨の夜

空が濁った涙を流し
街の汚れをアスファルトへ叩きつける
濡れた外套の重みは
背負い込んできた歳月の重さだ水たまりに反射するネオンの光を
無造作に踏みつけ、砕いていく
傘を差すような器用さは
とうの昔に、どこかの路地裏へ置いてきた頬を伝うしずくが
冷たく、鋭く、皮肉を刻む
「痛みを感じるうちは、まだ生...

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