静まり返った部屋_
鳥籠のなかの小さな羽ばたき。
レコードの溝を滑る針が、
あの物憂げなオルガンの音を、ぽつり、ぽつりと落としてゆく。
中折れ帽の庇を引き下げれば、
世界はただ、冷たい青の一色に染まる。トレンチコートの襟に顔を埋め、
寂れた路地裏の、濡れた石畳を歩いてゆく。
消えかけたネオン、遠くで...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
静まり返った部屋_
鳥籠のなかの小さな羽ばたき。
レコードの溝を滑る針が、
あの物憂げなオルガンの音を、ぽつり、ぽつりと落としてゆく。
中折れ帽の庇を引き下げれば、
世界はただ、冷たい青の一色に染まる。トレンチコートの襟に顔を埋め、
寂れた路地裏の、濡れた石畳を歩いてゆく。
消えかけたネオン、遠くで...
冷たい雨が窓を叩く、青い影だけが息づく部屋。
レコードの溝に針が落ち、あの懐かしいオルガンの旋律が滑り出す。
軽やかで、どこか胸を締めつける、哀愁を帯びたリフレイン。
それは、感情を削ぎ落として生きる俺の、たったひとつの逃げ場所だった。トレンチコートのポケットに両手を深くねじ込み、
煙草の煙の向こう...
錆びた錨が、引き潮の底で骸骨のように横たわっている。
夜霧が、波止場のちぎれたロープを白く濡らしていく。耳を澄ませば、海の底から響くのだ。
あの「エターの歌」が。それは、かつてこの港を支配した冷たい幻影。
消え去ったはずの、古い神の囁き。 エターの歌
満ちる潮は 鉛の味
乾く喉に 毒を注げ
夜...
言葉は、恐ろしい刃(やいば)です_人間の言葉は、すべて「まがい物」の宿命を背負っています。では、世界にはただ沈黙だけが正しいのか。私たちが口を開くことは、すべて罪悪に過ぎないのか。私は、暗い部屋の天井を凝視しながら、幾晩もそのことを考え続けました。しかし、こうは考えられないでしょうか。「本当の言葉」...
拝啓。言葉を知らないおまえの詩は、まるで高級な額縁に入ったバナナの皮だ。
遠目には立派に見えるが、近づけばただのゴミである。
なぜそれを、ドヤ顔で僕に送りつけてくるのか。
おまえの薄い辞書から振り絞った言葉のパレードは、僕の胃をキリキリと痛ませる。滑稽なこだわり五・七・五の呪い
文字数を数えるだけで...