Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

月よりの使者――群青によせてB

II. 紺碧(こんぺき)の棺(ひつぎ)もう二度と 使者は訪れないだらう
東の空が うすむらさきに明けても
僕の部屋には 濃い群青が澱(よど)み
失つたものの大きさを 数へてゐる月は白く濁り すべてを過去にするけれど
僕のてのひらに残る 銀のつめたさは
あの夜が 幻でなかつた証(あかし)
消えない哀し...

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月よりの使者――群青によせてB

II. 届かない挽歌机のうえの 空つぽの硝子壜(びん)
そこには君が残した 群青のなみだ
僕はそれを 指でなぞつては
呼んでも還らぬ その名前を呟く風は林を鳴らし 遠い海へと吹き抜け
僕のちひさな溜息を さらつてゆく
使者が忘れていつた あおい手紙は
一行も読めぬまま 月のひかりに灼かれどうして僕は...

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月よりの使者――群青によせてB

I. 熄(き)えゆく燈火(ともしび)群青の闇の底へと 夜は沈み
僕はひとりの部屋で 息をひそめる
窓辺に降りたつ 月よりの使者は
あおい外套に 冷たい星をまたたかせ君の失くした すべての言葉を
その銀の指先で そつと拾ひ集め
もう戻らない日々の かなしい残り香を
僕の閉ぢた瞼(まぶた)に 残してゆく...

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月よりの使者――群青によせて

III. 紺碧(こんぺき)のなごりもう 使者の姿はどこにもない
開け放たれた窓からは ただ
東の空が うすむらさきに明けてゆく気配だけ
あんなに深かつた群青は どこへ消えたらう机のうえには 空っぽの硝子壜
けれど僕の心は なぜだか少しだけ
洗ひ流された渚のやうに すきとほり
遠い調べが まだ耳の奥で...

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月よりの使者――群青によせて

II. 葡萄のやうな瞳(め)をした旅人使者は僕の机に 一つの硝子壜(びん)を置いた
なかには あふれるほどの群青のひかり
それは僕が いつか夢のなかで忘れてきた
言葉にならない かなしみの結晶(かけら)だつた旅人は 葡萄のやうな濡れた瞳で
だまつて僕の やつれた顔を見つめてゐる
その指先が 僕の額に...

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