Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

遠い想いで  かの人のいない部屋

庭の白樺の葉が、夕暮れの風に小さく震えている。
冷めきったサモワールから、静かに最後の一滴が落ちた。
あの人はもう、二度とこの退屈な町には戻らない。
ただそれだけのことが、奇妙なほど腑に落ちていく。誰も弾かなくなった古いピアノの蓋に、
薄く、白い埃が積もっていく。
窓の外では、終わりのない秋の雨が
...

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遠い想いLeft Alone

凍てつく夜の底、ペチカの火はとうに消え失せた。
窓硝子を叩くのは、シベリアからの容赦なき吹雪。
ウォッカの乾いた苦みだけが、喉を焼き、生を証明する。
お前は去った。神もまた、この街を見捨てた。足元に広がるのは、どこまでも深い雪原。
追う者も、追われる者も、やがて白い闇に等しく埋もれる。
古いピアノの...

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月明りの酒場とサックス

窓ガラスを叩くのは、雨か、それとも名残の風か。
琥珀色のグラスに沈む氷が、音もなく溶ける。店の隅、ジュークボックスが息を吐く。
デュークのピアノが静かに夜の扉を開き、
そして、コルトレーンのテナーが低く泣く。
『In a Sentimental Mood』。音の波が煙草の煙を切り裂いていく。
感傷(...

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小さな日傘をひろげるように

今日だけは、すこし歩みをゆるめて、
あなたの心に、小さな日傘をひろげましょう。がんばることは、おやすみしていいのです。
雲が流れるのを、ただ眺めるように、
風が頬をなでるのを、ただ感じるように、
あなたの時間を、あなたのためだけに使いましょう。完璧でなくて、いい。
進まなくても、いい。
今日をただ、...

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追憶の駅

雪はしんしんと 古い硝子窓に降りつもり
汽車はただ 独りきりの私をのせて走る
いまも耳の奥にのこる あの哀しげな汽笛は
失はれた昭和の 夜のまぼろしだつたらうか眼を閉じれば そこはいつでも夢の国
あなたは昔のままの やさしい姿で佇み
何も言わずに 私の手を握りしめてくれる
そのぬくもりだけが いまの...

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