――泥と星のあいだで――
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/08/20 21:33:30
神は我らを泥から創り、
その胸に、天使の歌う「理想」の星を埋め込んだ。
これこそが、人間に与えられた最初の呪いだ。
私たちは鳥のように飛ぶことはできず、
獣のようにただ地を這うだけで満ち足りることもできない。どれほど崇高な人道を語ろうとも、
胃袋がすけば他者のパンを奪い、
恐怖に駆られれば隣人の胸に...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
神は我らを泥から創り、
その胸に、天使の歌う「理想」の星を埋め込んだ。
これこそが、人間に与えられた最初の呪いだ。
私たちは鳥のように飛ぶことはできず、
獣のようにただ地を這うだけで満ち足りることもできない。どれほど崇高な人道を語ろうとも、
胃袋がすけば他者のパンを奪い、
恐怖に駆られれば隣人の胸に...
若き兵士の冷え切った懐(ふところ)から、
くしゃくしゃに丸められた一通の紙片が現れる。
それは、私が教えた文字で綴られた、母への便り。
だが、その素朴な言葉の半分は、
彼の胸から噴き出した、鮮烈な血によって覆い隠されていた。『お母さん、こちらはもうすぐ冬が来ます。
毎日、先生の言った「美しい祖国」...
「立て、祖国のために!」
私が書いたあの熱い告発の書が、
人道の勝利を、新しい世界を約束したあの言葉が、
この若者を、地獄の戦場へと駆り立てたのだ。見よ、泥濘(泥)にまみれて横たわる、その若き肉体を。
まだ髭も薄いその頬は、凍てつく大気の中で白磁へと変わり、
未来を夢見たはずの双眸は、硝煙の空を虚ろ...
旗の色は変わり、玉座は粉砕された。
街の呼び名が変わり、新しい神が壇上に立った。
だが、この指先を流れる血の、
なんと変わらぬ暗さと、その鉄の匂いよ。祖父はツァーリの命(めい)でシベリアの雪を血に染め、
父は革命の due(正義)の名の下に同胞の胸を撃ち抜いた。
そして今、私は新しい正義の軍服を着て...
ネヴァ川の水面は、暗澹たる闇に凍りつき、
冬宮の窓からは、贅沢な蝋燭の光が漏れ出す。
だが、パンを求める民の列は凍てつく路地に伸び、
その瞳には、すでに飢えを超えた「焔」が宿っていた。シベリアの流刑地から届く、乾いた咳の音。
秘密警察の靴音が、夜の静寂を乱暴に踏みにじる。
知識人(インテリゲンツィア...