五月の雨に、すべてを預けて
- カテゴリ: 日記
- 2026/05/04 01:04:37
窓の外では、五月の雨が静かに街を塗り潰している
新緑を育む瑞々しさなんて、この部屋までは届かない
ただコンクリートの匂いを重くし
アスファルトの熱を、執拗に奪っていく「また無駄な事を」
書き上げたばかりの報告書を、引き出しの奥へ放り込む
これを日の目に見せる相手は、もうこの街にはいない
事件の賞味期...
窓の外では、五月の雨が静かに街を塗り潰している
新緑を育む瑞々しさなんて、この部屋までは届かない
ただコンクリートの匂いを重くし
アスファルトの熱を、執拗に奪っていく「また無駄な事を」
書き上げたばかりの報告書を、引き出しの奥へ放り込む
これを日の目に見せる相手は、もうこの街にはいない
事件の賞味期...
亡者の叫びも、欲望の残骸も、すべては背後の闇に置いてきた。
男はコートの襟を立て、紫煙と線香の臭いが混じり合うその場所から、一歩踏み出す。頭上には、冷徹なほどに白い月。
それは真如の光か、あるいはただの冷たい石の塊か。
どちらにせよ、この街の汚れを隠すほど優しくはない。男の影が、濡れたアスファルトの...
袈裟の裏に隠した札束の重みで、お前の慈悲はとっくに窒息死している。
読経の合間に弾く算盤の音が、地獄の沙汰も金次第だと嗤っているな。
お前が説く「救い」は、有効期限の切れた安物の小切手だ。金満という名の餓鬼道に堕ちたカルトの主。
信者の涙を、上等なヴィンテージのワインに変えて飲み干す気分はどうだ?
...
奴らは自分の言葉に価値があると思い込み、法の守護者のような顔で座っている。
だが、その口から溢れ出るのは知恵ではない。
己が消えていく恐怖を埋めるための、救いようのない虚妄の残骸だ。「お前のために言っている」という、反吐の出るような甘い罠。
それは慈悲の衣を着た五欲の亡者だ。
若者の時間を、自分の存...
したり顔で語る奴の背後に、餓鬼の影を見た。
自分の正しさを喰らわなければ生きていけない、哀れな老いぼれの空腹だ。
経験という名の弾丸を撃ち尽くし、空になったシリンダーを誇らしげに見せつける。
だが、その銃口から漂うのは、救いようのない自尊心の焦げた臭いだけだ。この世は五蘊皆空。
握りしめた栄光も、誰...