Nicotto Town ニコッとタウン

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迷宮の造形(プロファイル)

ネオンの光が途切れる裏路地
湿った風が 静かに通り抜ける
泥にまみれた景色の中で
整いすぎた輪郭だけが 異様に浮き上がっている生まれ持ったその完璧さは
この掃き溜めには あまりに不釣り合いだ
闇に紛れようとしても
月の光が 容赦なくその姿を暴き出してしまう
逃げ場のない スポットライトのように壁に背...

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硝子の弾丸

神が気まぐれに引いたラインが
俺の顔の上で 完璧な弧を描いた
それは祝福ではなく
装填されたままの 一発の弾丸だった産声(うぶごえ)を上げた瞬間から
鏡という名の 底なし沼が口を開く
女たちはため息を 銃弾のように撃ち込み
男たちは嫉妬を 安物のウィスキーで流し込む美しさは 時に最大の欠陥だ
磨き上...

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濁った琥珀の午後

街角のスピーカーが吐き出すのは
聞き飽きた「サマータイム」のジャズ・スタンダード
ガーシュウィンの亡霊が
逃げ水の中で気だるそうに踊っているビルの影はナイフの刃先のように鋭く
焼けたアスファルトを切り裂いていた
俺はトレンチコートを脱ぎ捨てたい衝動を
火をつけたばかりのラッキーストライクと一緒に飲み...

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亡き、三角屋根の駅舎

霧の向こう、雨の向こう。
どうしても振り払えない光景が、網膜の裏側に張り付いている。あの日、寝台列車の窓越しに見た、彼女の濡れた瞳。
こらえきれずに溢れた雫が、駅舎の灯りを反射して、残酷なほど美しく輝いていた。あの瞳が語っていた言葉を、俺はわざと聞き流し、鉄の箱に身を委ねた。
手渡された弁当の重みだ...

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霧の停車場4

不意に、遠くで踏切の警報機が鳴り止んだ。
訪れるのは、耳が痛くなるほどの静寂。俺は、燃え尽きる前に消えた煙草をホームに捨て、靴の先で踏み潰した。
火種は一瞬で泥にまみれ、無意味な黒い染みへと変わる。行き先など、どこでも良かった。
ただ、この場所ではないどこかへ。
だが、結局のところ、俺が背負ってきた...

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