雨のバラードに寄せて
- カテゴリ: 日記
- 2026/03/21 16:55:41
降りしきる雨は 舗道を冷たく撃ち抜く
俺の安物のコートを 容赦なく湿らせ
行き場のない未練を 側溝へと押し流していくあんたの背中は 街灯の光に滲んでいた
銀のしずくが 頬を伝ったのは
空のせいか それとも俺たちの嘘のせいか傘を差さないのは 弱さを隠すためじゃない
ただ この冷たさだけが
今は唯一の ...
降りしきる雨は 舗道を冷たく撃ち抜く
俺の安物のコートを 容赦なく湿らせ
行き場のない未練を 側溝へと押し流していくあんたの背中は 街灯の光に滲んでいた
銀のしずくが 頬を伝ったのは
空のせいか それとも俺たちの嘘のせいか傘を差さないのは 弱さを隠すためじゃない
ただ この冷たさだけが
今は唯一の ...
神はいつだって、口を閉ざした証人だ。
雨が夜の街を叩くリズムに、
答えらしきものは、どこにも混じっていない。使い古したトレンチコートに、
昨日の嘘と、乾かない返り血を染み込ませ
私また、行き止まりの路地を曲がる。祈るには、もう手が汚れすぎた。
信じるには、この世界は透き通りすぎている。
バーの止まっ...
この森に、会話は似合はない。
シダの葉が滴をこぼす音さえ、
ここでは重すぎる罪の告白のように響く_私は帽子を直し、
湿った土の香りを深く吸い込む。
都会の排気ガスに汚れた肺を、
この冷徹な緑が、ゆっくりと、執拗に洗っていく。「邪魔をする」誰に宛てるでもない挨拶が、
苔むした岩に吸い込まれて消える。
...
鏡を覗き込み 獲物の傷を数える時
自分の頬にも 同じ裂傷がないか
俺は 冷めた指先で 確かめる「あいつ」を笑う その歪んだ唇が
いつしか 「あいつ」と同じ形に固まらぬよう
俺は 自分という名の 一番厄介な「他者」を
誰よりも厳しく 監視し続ける優しさという名のメスは よく切れる
だが 手元を狂わせれ...
お前の言葉の裏にある 深い断層
その震源地は どこにある?
愛されなかった子供の 震える拳か
それとも 誰にも見つけられなかった 空っぽの部屋か「知っている」ことでしか 盾を作れず
「自分」を語ることでしか 息ができなかった
いつしか 鏡の中の自分を 神に仕立て上げ
借り物の言葉で 崩れそうな魂を補...