赤い月によせて2
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/09/24 14:51:41
まどをひらけば くらい林のむかうに
ひとつの傷口がひらくやうに
あかい月が しづかに
しづかに のぼつてゐた
ひとつの傷口がひらくやうに
あかい月が しづかに
しづかに のぼつてゐた
窓辺のカーテンは つめたく垂れて
部屋のすみには 夜の影がたまる
私はただ ひとりきりで
その淡い光のなかに 佇んでゐた
部屋のすみには 夜の影がたまる
私はただ ひとりきりで
その淡い光のなかに 佇んでゐた
遠くで ちひさな小川の音がする
おまへの囁きだつたものか
さらさらと 闇の底へながれてゆく
おまへの囁きだつたものか
さらさらと 闇の底へながれてゆく
夢のあしあとも 見失ひ
私はもう うたふことも忘れてしまふ
あかい月が ただ つめたく燃えてゐる
私はもう うたふことも忘れてしまふ
あかい月が ただ つめたく燃えてゐる

























