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風と窓のうた


秋のひかりは なぜこんなに冷たく
しろい窓枠をたたくだろう
梢にとまった一羽の小鳥が
ちいさく啼いて 飛び去ってゆく
それはかつて 私たちが交わした
とりとめのない約束のよう
かすかな羽音のなごりのなかに
ただ哀愁だけをのこしていく
風はそよそよと 草の海をわたり
見えない旅人のように通りすぎる
あゝ 過ぎ去った美しい季節は
二度とこの部屋へは戻らない
夕闇がしずかに窓を閉ざすとき
小鳥のうたった切ない調べが
私のこころの いちばん深い場所に
ひとつの影として いつまでも眠る

#日記広場:小説/詩




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