草原と赤い月に寄せて
- カテゴリ:日記
- 2026/08/20 21:48:11
それは 何処か遠い世界の物語だらうか
風が 碧い草の海を平穏に渡つて
私の記憶の 遙かな隅を揺さぶる
夜はまだ 躊躇ひながら降りて来たばかりなのに
風が 碧い草の海を平穏に渡つて
私の記憶の 遙かな隅を揺さぶる
夜はまだ 躊躇ひながら降りて来たばかりなのに
ご覧 あんなに巨大な そしてあんなに紅い月が
静かに 静かに 丘の彼方から昇つて来る
私たちは唯 黙して 並んで立つてゐよう
草の葉が 密やかに囁き合ふのを聴きながら
静かに 静かに 丘の彼方から昇つて来る
私たちは唯 黙して 並んで立つてゐよう
草の葉が 密やかに囁き合ふのを聴きながら
(何時か私たちは 別れるであらう)
誰の耳にも届かない 微かな呟き
月は哀しい追憶のやうに 紅く紅く
誰の耳にも届かない 微かな呟き
月は哀しい追憶のやうに 紅く紅く
そして 風の歌つた歌曲のやうに
私たちは忘却するであらう この夜の灯火を
あの 密やかに燃えてゐた 紅い月の行方を
私たちは忘却するであらう この夜の灯火を
あの 密やかに燃えてゐた 紅い月の行方を



























