Nicotto Town ニコッとタウン

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泥の夜、あくる朝の光


街はすべて濁流となり 私は首まで泥に浸かっていた
暗闇のなかで 幾百もの尊い命が消えてゆき
水が去ったあとの街は まるで戦場のような惨劇だった
なぜこれほどまでに 世界は引き裂かれてしまったのか
冷たく乾いてゆく泥の底に 昨日までの日常が埋もれている
立ち尽くす私の目の前で ただ時間だけが冷酷に流れていた
けれど 見上げる空は あまりにも残酷に美しく
燃えるような朝焼けが すべてを優しく照らしだす
悲しみも 苦しみも その光のなかに溶かしてゆくように
あの地獄のような夜の果てに なぜこれほどの光が満ちるのか
私は涙のなかで ただその美しい朝の空を仰いでいた
失われたひとたちの魂へ 祈りを捧げるように

#日記広場:小説/詩




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