草に寝て
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/10 20:12:00
おもひでのはる はるかなること
わたしの手は空を掴むすべもなくて
ただ風のなかでふるへてゐる
わたしの手は空を掴むすべもなくて
ただ風のなかでふるへてゐる
壁のむかうには なんのしるしもない海
わたしたちは砂粒のやうにちいさく
沈黙のあひだを ひそかに息づいてゐるのだ
わたしたちは砂粒のやうにちいさく
沈黙のあひだを ひそかに息づいてゐるのだ
空しいきざしに みちびかれるままに
あるひは岩を押しあげるシシュポスのやうに
おもい荷をかかへて 坂をのぼる
あるひは岩を押しあげるシシュポスのやうに
おもい荷をかかへて 坂をのぼる
けだし いのちはただ一回きりのもの
それゆゑにこそ この灼熱の太陽のしたで
みづからの魂を燃やしつくさう
それゆゑにこそ この灼熱の太陽のしたで
みづからの魂を燃やしつくさう
とほい雲のながれるのをみつめながら
わたしたちはこの不条理を抱きしめるのだ
わたしたちはこの不条理を抱きしめるのだ

























