Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



雲のゆくえ、確率の庭 魂の数式


忘れてしまった微風のなかで
ぼくの魂は かすかにふるえている
ひとつの光が 青いガラスの窓をすぎるとき
それは波であり 同時に一粒のきらめきだった
誰も見ていない庭のひだまりで
身をひそめる数式は ただひとつの約束
i h-bar ( d / dt ) |psi> = H |psi>魂の数式
すべては確率の雲のなかに 優しくひらかれる
あなたがその眼差しを ぼくに向けるとき
またたく間に あいまないくつもの世界は閉じられ
たったひとつの「いま」が そこに静かに零れおちる
それはまるで 夢のなかで摘まれた花のように
決定されたひとつの孤独が 夕闇のなかに息づく
ぼくらはけっして すべてを確かめられないまま
風の吹く場所へと ただ消えてゆくのだ

#日記広場:小説/詩




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