まどろみのなかの部屋で
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/09 22:36:29
きみは死んでしまったのだろうか それとも
まだ見ぬあくる日の 窓辺にすわっているのだろうか
ぼくのひらいた記憶のノートのなかでは
どちらのきみも おなじように優しくわらっている
まだ見ぬあくる日の 窓辺にすわっているのだろうか
ぼくのひらいた記憶のノートのなかでは
どちらのきみも おなじように優しくわらっている
生と死は ひとつの調べのうらおもて
だれも部屋の扉を たたかないあいだは
きみは生きていて そして死んでいる
ただ かぜの吹く庭に かすかに揺れる気配のように
だれも部屋の扉を たたかないあいだは
きみは生きていて そして死んでいる
ただ かぜの吹く庭に かすかに揺れる気配のように
けっして重なることのない ふたつの世界が
ぼくの眠りのなかでだけ そっと融けあう
きみはあちらの光のなかで ピアノを弾き
ぼくはこちらの影のなかで 手紙をかく
ぼくの眠りのなかでだけ そっと融けあう
きみはあちらの光のなかで ピアノを弾き
ぼくはこちらの影のなかで 手紙をかく
ああ 目をさませば 世界はひとつに決まってしまうけれど
ぼくがまぶたを閉じている この淡い夜のあいだだけ
きみは死なず ぼくも失わず
ふたりで 透明な音楽のなかに浮かんでいる_
ぼくがまぶたを閉じている この淡い夜のあいだだけ
きみは死なず ぼくも失わず
ふたりで 透明な音楽のなかに浮かんでいる_

























