Nicotto Town ニコッとタウン

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灰色の地平線

街を捨て、雨を捨て
たどり着いたのは
乾いた風だけが吹き抜ける、寂れた波止場
ここには、遮る壁もなければ
型にはめようとする、誰かの視線もない
世界がどれほど
新しい価値観を 叫ぼうとも
この果てしない海の前では
すべての言葉が 意味を失って 砂に還る
背負ってきた 過去の重みだけが
足跡を、深く 地面に刻みつける
「正しさ」も「間違い」も
初めから ここには 存在しない
あるのは、ただ一つ
この海路を どこまでも進むという
自身の 乾いた意志だけだ
地平線の彼方に
沈みゆく 巨大な夕陽が
影を 長く 伸ばしていく
振り返る場所なんて、もう無い
 剥き出しの命のまま
この海の果てで
ただ、静かに 立ち尽くしている

紺碧の墓標
乾いた大地の終着駅、そこは
どこまでも黒く、深い、海の果てだった
寄せては返す波の音だけが
世界の呼吸のように、ただ静かに響いている
もう、追ってくる過去もなければ
縛りつける、誰かの視線もない
地平線の向こうから
ゆっくりと、夜の支配が始まっていく
太陽が完全に没したその瞬間
漆黒の空を埋め尽くしたのは、息をのむような満天の星空だ
何千年も前から、変わらない光
人間のちっぽけな営みなど
一瞬で消し去ってしまうほどの、圧倒的なきらめき
誰かが決めた「生き方」なんて
この星の海の前では、ただの泡のように儚い
冷たい砂の上に腰を下ろし
静かに、その銀河を見上げる
変わる必要も、変われない絶望もない
この広大な宇宙の片隅で
ただの「ひとつの命」として、ここに存在している
胸の奥の硝煙も、ようやく静かに消えていく
波の音と、星の光
それだけが、最後の、報酬だ_

#日記広場:人生




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