Nicotto Town ニコッとタウン

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錆びたコインと枯れた御託

夜霧が街灯を濁らせる、午前零時のガード下。
お前は使い古された「昔の苦労話」という名の弾薬を、
若い世代に向けて、容赦なく撃ち込み続けている。
だが、その銃口から飛び出すのは、中身の空っぽな空砲ばかりだ。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」
「今の連中は根性が足りない」
お決まりの台詞(セリフ)を吐き出すその口元に、
歪んだ優越感が、安物の脂のようにギラギラと光る。
笑わせるな、口先だけの老兵(ベテラン)。
お前は「知恵」を授けているつもりかもしれない。
だが、若者が本当に求めているのは、未来へ進むための具体的な燃料――
すなわち、お前がその固く閉じた財布の中に隠し持っている、
たった数枚の冷たいコインだ。
お前は「育てるため」と、もっともらしい大義名分を並べ立てる。
しかし本音は、自分の懐を痛めず、
ただタダで、全能の神にでもなった気分を味わいたいだけ。
身銭を切る覚悟のない言葉など、
ドブ川に放り込まれた吸い殻ほどの価値もない。
グラスの底を、指先で静かに叩く。
お前が誇らしげに語る「人脈」も「実績」も、
今のこの厳しい寒さを凌ぐ、一枚の毛布にすらなりはしないのだ。
説教なら、自分の過去の栄光の墓標にでも向かって呟いていろ。
今の時代を生き抜くために必要なのは、
お前の説く、賞味期限切れの精神論じゃない。
今ここにある現実を動かすための、確かなリソースだけだ。
コートの襟を立て、席を立つ。
お前がまだ次の能書きを並べようと、重い口を開く。
おい、口だけの中高年(おやじ)。
お前のその安いプライドを買い取る男は、この街にはもう誰もいない。
次はその口を動かす前に――
まず、その重い財布の紐を、実力で解いてみせろ。

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