Nicotto Town ニコッとタウン

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常夜の迷宮


午前四時の時計の針を、
この街の誰もが無視している。
夜明けという名の救いを待つのは、
とうの昔に諦めた。
ここでは、果てしない夜だけが、
唯一の誠実な支配者だ。
ネオンの色が脳裏に焼き付き、
日付の境界線など泥水に溶けて消えた。
終わらない闇に不満を漏らすな。
明けない夜があるのではない、
この闇の深さを愛しているだけだ。
時計を巻き戻す必要はない。
太陽の光を求めるな。
光はただ、
隠しておきたい傷口を暴くだけの
無慈悲な正論に過ぎない。
ビルボードの美女の瞳が冷たく見下ろし、
冷えたアスファルトが足元を試す。
終わりがないからこそ、
この一歩をどう踏み出すか。
それだけが、残された唯一の自由だ。
ジャズの旋律はエンドレスに回り、
グラスの底の氷は溶けるのを忘れた。
トレンチコートのポケットに両手を突っ込み、
ただ、この永遠の闇と
どこまでも並んで歩いていく。
朝を乞うな。
光にすがるな。
果てしない夜の真ん中で、
ただ冷徹に、
己の影の濃さを確かめていろ。_______

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