Nicotto Town ニコッとタウン

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孤高のシェルター

夜霧が街を包み込み、
奴の毒を含んだ言葉が、路地裏に響く。
だが、私の心には一滴の泥も跳ねない。
私は知っている。
奴が振りかざす刃は、自分自身に向けられた怯えの裏返しだと。
「お気遣い、感謝いたします」
その言葉は、私を護る冷徹な鎧。
奴が何を喚こうと、私の価値は奴の口先にはない。
この胸の奥、誰にも触れさせない聖域にある。
心を鋼にする必要はない。
ただ、柳のようにしなやかに、風を逃がせばいい。
嵐が過ぎ去った後、
そこに立っているのは、汚れ一つない私自身だ。

コートを脱ぎ捨て、ネクタイを緩める。
鏡の中の自分は、少しだけ疲れた顔をしているが、
その瞳の光までは、奴らに奪わせてはいない。
一日の汚れを、熱いシャワーで流し落とす。
排水溝へ消えていくのは、奴らの吐き出した安っぽい言葉と、
それを聞き流した私の、一瞬の迷いだ。
「今日もお疲れ様、私」
誰に聞かせるわけでもない独り言が、
静かな部屋の空気に溶けていく。
お気に入りのジャズが、夜の静寂を塗り替えていく。
奴らの声はもう届かない。ここは、私の支配する国だ。
明日の夜明けには、また新しい私が立ち上がる。
磨き抜かれた礼儀と、折れないプライドを、
その胸に深く、装填して。

#日記広場:人生




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