氷を噛み砕く
- カテゴリ:日記
- 2026/04/06 13:29:43
午前三時のキッチン
薄汚れたグラスに 安物のウィスキーを注ぐ
氷がぶつかる音だけが
この部屋で唯一 生きてる証拠だ
薄汚れたグラスに 安物のウィスキーを注ぐ
氷がぶつかる音だけが
この部屋で唯一 生きてる証拠だ
「強くなければ生きていけない」
誰かが吐いた 使い古された台詞を
飲み干した酒と一緒に 胃の奥へ流し込む
焦げ付いた喉の痛みが 心地いい
誰かが吐いた 使い古された台詞を
飲み干した酒と一緒に 胃の奥へ流し込む
焦げ付いた喉の痛みが 心地いい
あいつが去った日の雨も
信じていた仲間の 乾いた裏切りも
いちいち数えていたら
この街じゃ 明日まで身体が持たない
信じていた仲間の 乾いた裏切りも
いちいち数えていたら
この街じゃ 明日まで身体が持たない
感情に鍵をかけろ
涙は 弾丸(たま)より先に枯らしておけ
優しさなんてものは
防弾チョッキの隙間から こぼれ落ちる砂だ
涙は 弾丸(たま)より先に枯らしておけ
優しさなんてものは
防弾チョッキの隙間から こぼれ落ちる砂だ
だが どうしても拭えない
指先に残った あたたかな記憶の残滓
捨てられない ひび割れたライター
それが俺を かろうじて人間に繋ぎ止めている
指先に残った あたたかな記憶の残滓
捨てられない ひび割れたライター
それが俺を かろうじて人間に繋ぎ止めている
生きていくのは 泥水を啜るようなものだ
それでも 背筋だけは曲げちゃいけない
鏡の中の くたびれた男に
短くなった煙草を 一本差し出す
それでも 背筋だけは曲げちゃいけない
鏡の中の くたびれた男に
短くなった煙草を 一本差し出す
夜が明けるまで あと少し
冷えた氷を 奥歯で噛み砕いた
鈍い音とともに 孤独が喉を通っていく
冷えた氷を 奥歯で噛み砕いた
鈍い音とともに 孤独が喉を通っていく
まだ、歩ける。
靴底がすり減るまでは。
靴底がすり減るまでは。

























