遠い過去_青い訣別
- カテゴリ:日記
- 2026/03/04 23:32:56
あいつが窓から見つめ続けていたのは_、
地上げ屋の車でも、ネオンの光でもなかった。
この水平線の向こうにある、
地上げ屋の車でも、ネオンの光でもなかった。
この水平線の向こうにある、
ゆっくりと波を切り裂き、進んでいく外国船
その白い航跡が、煤けた赤レンガの記憶を塗り替えていく。
昭和という巨大な重石を、あいつの死と一緒に、
この深い群青の底へと沈めてやる。
その白い航跡が、煤けた赤レンガの記憶を塗り替えていく。
昭和という巨大な重石を、あいつの死と一緒に、
この深い群青の底へと沈めてやる。
過去は捨てた_
いや、あいつの魂を連れて、俺がこれから行くんだ。
いや、あいつの魂を連れて、俺がこれから行くんだ。
汽笛がひとつ、乾いた空に響いた。
それは、あの夜に投げ捨てた錆びた鍵が、
ようやく開けるべき扉を見つけた合図のように聞こえた。
それは、あの夜に投げ捨てた錆びた鍵が、
ようやく開けるべき扉を見つけた合図のように聞こえた。

























