鎮魂の詩:名前のない墓標
- カテゴリ:人生
- 2026/03/04 00:48:12
街の喧騒が 遠くへ退いていく_
お前が守った この静寂(しじま)の中で
俺は まだ終わらない夜を生きている
武器なんて 端(はな)から持っていなかったな
お前の拳は 誰かを傷つけるためじゃなく
ただ 大切なものを抱えるためにあった
万年筆のインクは 涙よりも黒く
お前の名前を 夜の底に刻み込む
「さよなら」は 風にさらわれて消えた
地獄へ行くには まだ早い
だが 天国って場所も 俺たちには似合わない
だから いつものバーの 一番端の席で
お前を待つことにするよ
薄まった酒を 飲み干すまでの間だけ_

























