仏本(新刊)part2
- 2018/06/27 08:50:52
投稿者:ぶるう
◆『天部像のすべて 古代インドの神々がルーツの仏像たち』エイ出版社/税込価格1,620円
仏像ファンに向けた新シリーズ「仏像が好き!」 古代インドの神々が仏教の世界に取り込まれ仏となった天部の仏像たち。天部といわれるとピンと来ないかもしれませんが、金剛力士・阿修羅・吉祥天・大黒天などが天部像と知れば魅力的な1冊と分かるでしょう。 天部像のルーツ/初期天部( 阿修羅など) /中期天部( 十二神将など) /後期天部( 摩利支天など)
閻魔大王、不動明王、四天王、金剛力士……忿怒の相でにらむ、見るからに怖い仏像から、見た目は怖くなくても存在自体が怖い仏像まで。「怖い仏像の秘密」を豊富なビジュアルと詳細な解説文で紐解き、怖さの中に秘められた慈悲の心を知る1冊。
「ほとけさま」のポーズやファッションに注目し、その不思議に迫る! 子どもから大人まで楽しめる奈良国立博物館による仏像ガイド。
仏教の発祥と伝来、日本における仏教の歴史と仏像の基礎的な知識を分かりやすく解説するとともに、日本各地のお寺と仏像をエピソードとともに紹介。さらには章を別にして著者お勧めの特長ある仏像にも着目する。歴史好きがはまった「仏像」の魅力を余すことなく語り尽くす一冊!仏像好きの仏像好きによる仏像好きのための仏像紹介書!
常識・教養として知っておきたい、「仏像」の見方の基本を、オールカラーのコマ割りマンガで解説。毘盧舎那仏像、金剛力士像、阿修羅像、釈迦三尊像などなど、仏像を入り口にして、仏教の流れもわかる。あまりにもわかりやすい、画期的な入門書。
お寺に行くと、なぜ心が癒やされたり、おごそかな気分になるのでしょうか。 実は境内の配置、建物、そして仏像には、人々を病気や災いから守り、仏の世界へと導くための精緻な仕掛けが施されているのです。 本誌では「この世」にいながら「あの世」を体感することができる、寺院建築と仏像の見方を紹介。 時代ごとに見る寺院の建築様式と仏像の様式についても解説します。 【監修】 海野 聡(うんの・さとし) 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退、国立文化財機構奈良文化財研究所を経て、現在、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。専門は日本建築史・文化財保存。主な著書に『日本建築史講義 木造建築がひもとく技術と社会』(学芸出版社)、『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社)、『建物が語る日本の歴史』(吉川弘文館)などがある。本誌では第1~2章の監修を担当。 佐藤有希子(さとう・ゆきこ) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(RPD)を経て、現在、奈良女子大学文学部人文社会学科准教授。専門は日本・東洋仏教美術史。主な著書に『毘沙門天像の成立と展開』(中央公論美術出版、2022年)、論文に「青蓮院伝来毘沙門天像に関する一考察」(板倉聖哲・高岸輝編『日本美術のつくられ方』羽鳥書店、2020年)がある。本誌では第3~4章の監修を担当。
「飛鳥・奈良時代の美仏」「平安時代の美仏」「鎌倉時代の美仏」の3つに分けて、その魅力を一冊で徹底的に紹介します。そこで本書は、「飛鳥時代の釈迦如来と薬師如来像」「奈良時代の変化観音像」「平安時代の密教像」といった、その時々で移り変わる仏教の信仰を紐解きながら、それを背景に登場した様々な仏像をピックアップして解説します。
仏像ってなんだろう?仏像にはどんな種類があるの?どんな素材で作られているんだろう?知っているようで知らない仏像の世界。人々の幸せを願う“祈り”のかたちとして、いろいろな国の歴史と文化が混ざり合い、百年、千年と時代にあわせて形を変化させてきた仏像。そんな多様な仏像の面白さと、そのヒミツを、カラフルで楽しいイラストとともに、ユーモラスにわかりやすく解説。子どもから大人まで、理解が深まる絵本です。自由な想像力や豊かな表現力でつくられた、個性あふれる仏像の魅力がわかる入門絵本です。(オールカラー/テキスト、全漢字ふりがなつき)読んであげるなら5・6才から自分で読むなら小学校中学年から。
第1章 驚きの仏像編(観世音寺の巨大観音―5m級の巨大な観音像が3体も並ぶ、世にも不思議な空間を体験できるお寺。
浄土寺の阿弥陀三尊と平等院の阿弥陀如来―阿弥陀様が極楽からやって来る様子を、夕日を使ってバーチャルに再現!
浄瑠璃寺の九体阿弥陀仏―極楽浄土への往生を願い造られた、九体阿弥陀堂と9体の仏像。 ほか)
第2章 息をのむほど美しい仏像編(向源寺の十一面観音―その美しさから世に「東洋のヴィーナス」と謳われる抜群のプロポーションを誇る観音様。
法華寺の十一面観音と海龍王寺の十一面観音―聖武天皇の后・光明皇后ゆかりの仏像と伝わる古都奈良のお寺に祀られている2体の美人観音像。
泉涌寺の楊貴妃観音―1255年に中国から請来した美仏は、なんと世界三大美人の1人「楊貴妃」がモデル!? ほか)
第3章 不思議・神秘の仏像編(中宮寺の如意輪観音―物思いにふけつつ神秘の微笑みを浮かべる!?世界三大微笑像の1つに数えられる神秘の菩薩像。
観心寺の如意輪観音―片膝を立てて物思いにふける仏像は、如意宝珠で人々の願いを叶える観音様の姿を表したもの。
五劫院の五劫思惟阿弥陀―途方もない時間をかけて人々を救う手立てを考え抜いた結果、髪の毛が伸びて膨れ上がった阿弥陀様。 ほか)
注目すべき仏像は、奈良・京都の国宝仏だけではない! 本誌はお面をつけた仏像から日本彫刻史上の最高傑作まで、日本各地に伝わる必見の仏像を大公開。 地方にありながら都のそれに引けをとらない名像あり、個性的なお像あり、存在そのものが謎めいているミステリーな仏像あり―― そこから見えてくるのは、これらを大切に伝えてきた人たちの精神のありようであり、この国の文化の豊かさと奥深さである。「仏像列島」へ、ようこそ。 【監修】 本田不二雄(ほんだ ふじお) 1963年熊本県生まれ。ノンフィクションライター、編集者。 神仏ライターを自称し、主に一般向け宗教書シリーズの編集制作・執筆に携わる。 著書に、『ミステリーな仏像』『神木探偵』『異界神社』(いずれも駒草出版)、 『噂の神社めぐり』(学研プラス)、『今を生きるための密教』(天夢人)、 『神社ご利益大全』(KADOKAWA)、『弘法大師空海読本』(原書房)などがある。
要旨
鑑賞にやくだつ充実の資料つき。鎌倉仏教の歴史/仏像の種類/関連人物の略伝 ほか。
目次
鎌倉駅東口・金沢街道南側エリア
二階堂・金沢街道北側エリア
大町・材木座エリア
源氏山・鎌倉駅西口エリア
由比ケ浜・長谷エリア
鎌倉山・七里ヶ浜エリア
腰越・江の島エリア
北鎌倉エリア
好評を博したPenの特集(2017年10月1日号)を大幅増補書籍化!デビューから最晩年まで、無二の天才だった運慶。仏に人生を捧げ、一弟子から慶派のスターヘと上り詰めた快慶。彼らの緻密で大胆な企みが日本美術にもたらした挑戦を明らかにする。
明治政府の神道国教化により起こった廃仏毀釈。それは、日本で長らく共存していた神道と仏教を分離し、仏教を排斥する運動だった。この出来事は寺院や仏像の破壊など民衆の熱狂による蛮行というイメージが流布しているが、実際にはどんなものだったのか?信仰の対象であったものを破壊するのに、人々にためらいはなかったのか?神仏が共存していた時代から説き起こし、各地の記録から丁寧にこの出来事の実際を読みとく。
目次
はじめに―何を「判然」とさせたかったのか?
序章 神仏が共存していた時代
第1章 毀釈の典型―日吉・薩摩・隠岐ほか
第2章 古都の惨状―奈良・京都・鎌倉
第3章 聖地の変貌―伊勢・諏訪・住吉・四国
第4章 「権現」の消滅―吉野・出羽三山・金毘羅ほか
第5章 「天王」の隠蔽―八王子・祇園・大和ほか
終章 廃仏毀釈は果たされたのか?
素朴な疑問と意外な由来で仏様がもっと身近になる。
目次
第1章 お寺と仏教の基礎知識(仏教が誕生したのはいつ頃か?
釈迦の教えは2つに分かれた? ほか)
第2章 仏様と尊格をめぐる謎(仏様にもランクがある?
釈迦如来―如来を表す32の身体的特徴とは? ほか)
第3章 仏像の美しさの謎(仏像はどのようにつくられているのか?
木が仏像の大量生産を可能にした? ほか)
第4章 有名なお寺に伝わる謎(法隆寺―法隆寺に伝わる聖徳太子の怨霊伝説とは?
東大寺―なぜ奈良の仏教勢力が強権を誇ったのか? ほか)
(・~・ ).。oO(高いよ)
◆『ほっとする仏像図鑑』(田中 ひろみ 著)リベラル社/税込価格1,210円
仏像のポーズに意味はあるの?なぜ個性的な髪型をしているの?あなたの知らない仏像の魅力を美しいイラストとともに紹介!
目次
序章 仏像の基礎
第1章 如来
第2章 菩薩
第3章 明王
第4章 天部
第5章 その他
読んでみたいけど、高い!
お性根は本当に抜けているのでしょうか?多くの国宝、重要文化財の仏像を修理してきた筆者が四十年にわたり書き綴った仏像修理秘話―
目次
序章 仏像の修理とは
1章 美術院の歩み
2章 仏像修理の流れ
3章 一人の技術者として
4章 仏像それぞれの物語
終章 千年先を見つめて
巻末資料 造像の技法―筆者が考える仏像の流行とその時代
◎まんがあり イラストあり。仏像拝観の上級者・田中ひろみさんによる、仏像を見るためのコツを楽しく詰め込んだ便利帖。仏像拝観が好きでたまらない人、拝観してみたいビギナーに向けて、仏像イラストの先駆者である田中ひろみさんが、“仏像旅”のコツや、仏像を前にしたときの必要な知識(仏像の種類や手にする道具、装飾など)のキホンを、漫画とイラストで紹介。仏教の世界観や仏像そのもの、お寺の配置など、ちょっとした知識が増えるだけで、仏像拝観は10倍、20倍の深さと面白さに変化します。
1867(慶応3)年、明治天皇の「王政復古の大号令」にともない新政府が行った神仏分離によって巻き起こった廃仏毀釈から150年。神社と寺院を分離する政策が、なぜ僧侶自らが率先して神職への転職を申し出て、本尊を斧で叩き割ったとされる史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 日本の寺院、国宝が半減したといわれる明治維新の黒歴史。そのとき神社仏閣では何が起こったのか。日吉大社、八坂神社、石清水八幡宮、興福寺、大神神社、金峯山寺、金刀比羅宮、出羽三山、浅草寺、日光東照宮……。衝撃的なビジュアル資料とともに、数々の具体的事例で日本宗教史における最大のタブーを読み解く!
◎仏像は見るものではなく、出会うもの 2014年まで奈良国立博物館の学芸部長として、現在は仏教美術の名品を所蔵する半蔵門ミュージアムの館長として、多くの仏像・神像の展示に関わってきた著者。仏教美術史の専門家として、生きた言葉で仏像の魅力を語り続けています。本書は、著者がこれまでに出会ったたくさんの仏像の中から、特に心に深く刻まれた53体を選び、その美しさを見事に切り取った仏像写真と共に紹介する仏像ガイドです。仏像にはそれぞれ、作った人、守り伝えてきた人の願いが込められています。仏像一つ一つに込められた願いや、背景にある歴史物語を知ることで、仏像との本当の出会いが訪れることでしょう。また、仏像に魅せられた写真家たちの仏像愛あふれる写真でその素晴らしさを知ることができるのも、本書の魅力です。<本書で紹介する仏像の例>【薬師寺 薬師如来】奈良時代から病気平癒の願いを聞き届けてきた、白鳳美術の最高峰【興福寺 阿修羅】子を亡くした光明皇后が作らせた、少年のような表情の八部衆【東大寺 盧舎那仏】聖武天皇が民の力を集めて建立した大仏【円成寺 大日如来】スーパーリアルに打ち込んだ、あの運慶のデビュー作【秋篠寺 伎芸天】菩薩にも見まごう「東洋のミューズ」【聖林寺 十一面観音】フェノロサ、白洲正子、和辻哲郎…あまたの美術史家や作家を虜にした優しい仏像
徳川幕府の治世が進む1632年に円空は生まれた。しかし戦乱は治まったが、干ばつ・飢饉・疫病と庶民の苦しみは絶えず、円空は人々を救うために12万体もの仏像を彫ったといわれる。そんな円空仏を最新の写真でご紹介。
“ぐっとくる”とは、それ以外に言い様がないってこと。 人間はことばというものを得て、ずいぶんかしこくなった気になってはいるが感情の全てを表現することなどできるはずもなく、誤解が生じ、ケンカ、果ては戦争なんてもっとも愚かな行動に出たりする。だから、ここは黙って真正面から仏像を拝観しようではないか。 みうらじゅん(はじめにより抜粋) 前作の『ぐっとくる仏像』から約6年。 見仏人・みうらじゅんと写真家の帆足てるたかが、再びタッグを組んだ仏像写真集! 帆足てるたかが撮影した、地域ならではの「ご当地仏」をみうらじゅんが選び、構成しました。 テーマは、みうらじゅんが「ぐっとくるファースト・インプレッション」と話す「正面仏」。真正面を向いている仏像写真だけを集めました。 それらを「東北」「関東」「中部」「京都①」「京都②」「奈良」「近畿」の7章で構成。バラエティーに富んだ85の正面仏があなたを迎えます。 みうらじゅんによる、仏像愛に溢れた7つのコラム、みうらじゅんと帆足てるたかによる特別対談など、その他コンテンツも目白押し。仏像ファン・写真ファン必見の一冊です。
仏像研究の第一人者が日本の仏像の歴史をわかりやすく書き下ろし、500点の図版とともに通観した入門書。2013年に刊行した前著に最新知見を加えて大幅に改訂した最新版。
お経と仏像を知れば、仏教がわかる! お経は約5000巻にもおよぶ仏典に記されたブッダの言葉。仏像はそんなお経に描かれた仏たちの物語をもとにつくられている。お経の全集『大蔵経』には、政治・経済・社会・心理・風俗・習慣・説話など、載っていない話はなく、読み飽きることはないとされる。そんな東洋の知恵の宝庫であるお経を、般若心経から法華経、観音経、浄土三部経、大日経など密教経典も含め13経典、仏像と仏教美術の美しいビジュアルとともに紹介し、仏のこころに触れる! 「地獄草紙」「餓鬼草紙」などの地獄絵とともに、仏の教えと悟りが失われ、災害が相次ぎ疫病が流行る法滅の時代を説いた末法思想も増補解説!!
日本の寺院の数は7万5000、仏像の数は30万体存在し、それぞれの宗祖や仏像には歴史があり、キャラクターがあります。例えば『「吉祥天」は僧にも告白されるほどの美人であった?』や、『道端にいる「地蔵菩薩」は閻魔大王の化身! ?』など。また「なんで手の形が違うの?」「なぜ座ってるの?」など、様々な疑問も多数あります。本誌は、宗祖・仏像の来歴から、キャラクターやご利益、どこのお寺で見られるかまでを、フルカラーのイラストでわかりやすく紹介。仏像と仏教の真意とご利益を学び、心を安らげ、日常の様々な悩みや不安から抜け出せる一冊です。
秘仏重要文化財金色不動明王立像―唐院大師堂安置
重要文化財吉祥天立像―唐院大師堂伝来
重要文化財訶梨帝母倚像―護法善神堂伝来
愛子立像―護法善神堂安置
不動明王坐像―唐院長日護摩堂安置
毘沙門天立像―金堂安置
地蔵菩薩坐像―小関地蔵堂伝来
毘沙門天立像―観音堂安置
地蔵菩薩坐像―法明院安置
阿弥陀如来立像―光浄院位牌堂安置
不動明王坐像―光浄院護摩堂安置
菩薩坐像―微妙寺安置
荼吉尼天騎狐像―光浄院護摩堂伝来
天部坐像―唐院伝来
阿弥陀如来立像―法明院安置
地蔵菩薩坐像―近松寺善光寺堂伝来
不動明王及び両脇侍像―山上不動堂安置
今からおよそ二千五百年前、インドで生まれた仏教は日本に伝来し、様々な姿をした仏像が造られてきました。仏教を中心とした国家が発展した飛鳥・奈良時代。密教の伝来とともに多様化した平安初期の仏像。貴族文化が華やいだ平安中後期。武士が台頭し、戦乱の世を迎えた鎌倉時代。それぞれの時代を背景とした多種多彩な仏像が造られてきました。それらをお寺や博物館でより面白く、深く参拝(鑑賞)するためのポイントを編集部オリジナルの写真をふんだんに使って、見やすく、わかりやすく伝授します。仏像やお寺(仏教)に興味がある人が、自然に思い浮かべる素朴な疑問に答える一冊です。
『マンガでわかる仏像』のスタッフによる、ワンランク上の仏像入門書。仏像好きのあまたの疑問をつながりから解き明かす
仏像の楽しみ方がカンタンにわかる!近年ブームとなっている仏像めぐり。本書では有名な仏像だけでなく、新たに国宝や重文認定を受け注目度が高まっている仏像をいち早く取り上げて、より深く、一歩進んだ仏像鑑賞をするための最新ガイド本です。2019年3~6月に東京国立博物館で開催の「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」の特集企画や、「国宝仏像リスト」では2019年3月に発表され新たに国宝となった仏像の最新情報も掲載。 【掲載内容】 ・「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」の魅力に迫る! ・仏像キホンの「キ」 4つの尊格がある/素材が大事! /仏教と仏像の歴史/国宝と重要文化財 ・如来、菩薩、明王、天などの特徴と、その仏像の鑑賞ポイント ・それぞれの代表的な仏像紹介とお寺ガイド ・2019年3月発表分掲載。国宝仏像リスト
仏像はどこから見たらいいの? 何でできているの? どんな人がつくったの?……仏像研究の第一人者がやさしく教える仏像のみかた。
日本で見られる観音像の種類と特徴を解説するとともに、日本各地に伝わる至宝の観音像をピックアップし、その観音様をめぐる物語や霊験譚を紹介します。
奈良や京都、鎌倉とは異なる魅力をもった古仏の宝庫、九州。主に仏教伝来から鎌倉時代にかけて、その歴史をやさしく、詳しく解説する。
目次
1 太宰府周辺の古仏(仏教と仏像の伝来―九州への仏の道
古代都市大宰府と天平の仏
最澄造像の檀像薬師とその周辺
樹木の命を宿した仏
美麗なる都の仏世界の出現 ほか)
2 九州の仏像の諸相(椿市廃寺の塑像螺髪
古仏と自然科学的調査
普門院の十一面観音立像
小田観音堂の千手観音立像
宇佐国東と平安時代後期の仏像 ほか)
資料篇
Which One 密教像はどっち?(この梵天、密教像はどっち?―瀧山寺の梵天立像×善水寺の梵天立像
この聖観音、密教像はどっち?―薬師寺の聖観音立像×観世音寺の聖観音坐像 ほか)
第1章 密教像のルーツ(密教の起源を広くとらえるなら、四千年前のインダス文明に遡る
顕教の『華厳経』に説かれる盧舎那仏から、密教の『大日経』が説く大日如来へ ほか)
第2章 密教の基本(密教とはインド仏教を復興するために現世利益や神秘主義を肯定した教え
密教の「大日如来」はアーリア人が崇めた「アフラ=マズダー」にルーツがある ほか)
第3章 曼荼羅の仏たち(曼荼羅とは仏や神々の住まいの内部を上からのぞき込んだ聖なる図形
八枚の花びらを持つ蓮華のかたちの中台八葉院 ほか)
第4章 覚禅鈔に学ぶ密教の仏像辞典(『覚禅鈔』は密教僧の金胎房覚禅が、生涯をかけて編纂した密教の指南書
仏部 ほか)
密教像とは、仏教美術のうちで、とくに密教の生み出した造形美術一般をいいます。密教では特に神秘的な宗教儀礼の実践,いわゆる修法を重視し,その修法の本尊として諸尊の像や図を不可欠としたため,密教と造形美術には深い結びつきがあります。 この書籍では、そうした高い美術観を持つ密教像に注目し、紹介していきます。
「生涯の一仏・一寺に出会う本」。 一生を寺と仏像の撮影に捧げ、「写真の鬼」といわれた世界的写真家の、写真と名文章による全国の寺・仏案内。 52寺・71仏の写真と文章を掲載。専門家によるわかりやすい各寺のガイドを掲載。
お寺めぐりは20代の女性も楽しむ昨今。仏像は本来、どういう意味があるのか――仏像の世界は4つのステージで構成されており、仏さまの役割によって①如来②菩薩③明王④天に分けられています。たとえば「如来」は真理に目ざめた者、すなわち悟りの境地に達した者。「菩薩」は、真理を求め修行中の段階で、将来、如来になることが約束された者。「明王」は、正しい教えを聞き入れることができないくらい深い煩悩にとらわれた人々を有無を言わせず救済。「天」は、インドの神様が仏教の世界に入ったもので、その効験は1点に特化したものが多く、如来・菩薩・明王を守るガードマンの役割も。お寺めぐりに役立つ1冊!
寺や仏像と日本人はどのように関わってきたのか。岡倉天心、和辻哲郎、高村光太郎、土門拳、白洲正子、みうらじゅんなどを通して、この国の宗教と美のかたちを浮き彫りにする。
仏像ファンに向けた新シリーズ「仏像が好き!」 数ある仏像の中でも、明王はその姿がひときわ怖い一方で、日本人にとても深く信仰されてきた仏です。しかし、学術的には未解決で謎が多い仏でもあります。本書はそんな明王像の秘密を解き明かしながら明王像に迫ります。 成田山と歌舞伎と不動明王/明王像のルーツ/不動明王/愛染明王の秘密/日本の明王像/全国明王霊場巡り