今、小蝶とクワオ/ヤマオは、北海道の中央南端部に位置する勇払原野に居る。止まっているのは、樹齢3百年と推定される、エゾヤマザクラの枝上。初秋の空は、真っ青に澄み渡り、北西には、白煙を棚引かせる、樽前山の姿が在った。
場所は、この辺りに住み着いた、主に酪農を生業とする人達の、心の拠り所となって来...
今、小蝶とクワオ/ヤマオは、北海道の中央南端部に位置する勇払原野に居る。止まっているのは、樹齢3百年と推定される、エゾヤマザクラの枝上。初秋の空は、真っ青に澄み渡り、北西には、白煙を棚引かせる、樽前山の姿が在った。
場所は、この辺りに住み着いた、主に酪農を生業とする人達の、心の拠り所となって来...
今、小蝶は、枯木エゾ松の枝上にいる。幹の太さは5m、樹高は30m、樹齢5百年以上には成るであろう。辺りの命達からは、蝦夷地と言われた古から現在まで、森の相談役として慕われてきた。樹肌はゴツゴツと苔むした、正に、山親爺である。
そこは、小高い丘の上であり、東西南北に視界が開け良く見渡せた。北側に...
空は澄み渡り、彼方まで広がる。小蝶は、枯木クヌギに止まり、紺碧の空に魅入っていた。岩手山の姿が、くっきりと浮かび上がっている。
ここは、岩手山の北側、八幡平の南端である。ここからは、青森秋田の県境に掛けて、高原が続く。既に秋の気配。老人が、庭仕事をしている様だ。下にある、ログハウスの住人である...
今、小蝶は、樹齢5百年は超える、古樹クスノキの、樹上にいる。側には、彼女をガードするかの様に、寄り添う、クワオの姿が、見受けられた。又、見聞を広めたいと、同行を懇願した、オニヤンマのヤマオの姿も、認められた。
ここは、宮城県亘理町にある、曹洞宗の寺。萬松山大雄寺の境内である。今朝、滞在していた...
今、小蝶とクワオは、大河を望む桜木の上だ。抜けるような澄み切った青空の元、大西洋に流れ出る河口近く、ゆったりと流れる川の水量は多い。ここは、アメリカの首都、ワシントンD.C.を流れる、ポトマック川の、河畔である。
約1時間前、銀河Expressで、日本の会津若松から着いたばかりだ。駅長は、会津...