創作小説「次期王の花嫁」5
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/08/09 01:08:59
「平行世界シリーズ」
次期王の花嫁
第5話 他の者の邪魔にならないようにと壁にもたれ、ぼーっと会場を見渡していた。壁には絵画がいくつも並べられ、天井には大きなシャンデリアが吊り下がっている。ここぞとばかり着飾った貴婦人たちが溢れていて、各々談笑に華を咲かせている。時折、側を通ると漂...
ここは「あき☆元綵」(はじめあき)の気ままなプログです。
趣味である創作活動の小説やアクセサリー作りなどいろいろ呟いてみたいと思います。
更新も不定期ですが、ゆっくりしていってください。
コメントをもらえると大喜びしますので、よろしくお願いします(笑)
伝言板も「伝言板」のカテゴリーに作っておりますので、気楽にどうぞ♡
「平行世界シリーズ」
次期王の花嫁
第5話 他の者の邪魔にならないようにと壁にもたれ、ぼーっと会場を見渡していた。壁には絵画がいくつも並べられ、天井には大きなシャンデリアが吊り下がっている。ここぞとばかり着飾った貴婦人たちが溢れていて、各々談笑に華を咲かせている。時折、側を通ると漂...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第5話
静寂を破ったのはシキア。「無意味な争いはしない。短気な部下をお許し下さい」 そう言って、深く頭を下げた。「タヤ様!」 思った程悪い奴じゃないみたいだ。 コセも安心して剣を鞘に戻す。 そこにもうひとつ、足音が聞こえて来た。 皆、ハッとしてその方向を...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第4話
侍女に案内(される振り)をされて広間へと入って行く。 顔合わせだけだから、思ったよりも人の数は少ない。でも重要な家臣などが一杯いる。 まるで品定めをするような雰囲気。その中で私は父王の隣の用意された席へと着いた。 それと同時に、コツコ...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第3話
何も考えられない。 茫然と唇に触れる暖かさを感じ取っていた。 どれくらい立っただろうか。長いようにも短いようにも感じられたが、十秒程は確実にしていたと思う。 パニック状態の私を他所にコセは、「行ったようだな」と、呟いている。 彼は警備隊が来ようと...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第2話 そして、彼が私の横を通り過ぎようとして瞬間を狙って。 私は足を出して、引っ掛けさせて貰った。 意表をついた私の出方に、対応が遅れて、彼は半分見事に足につまずいた。見事には、こけなかったのよね。 体勢を整えて、すぐ走り出そうとし...