Nicotto Town


「時のかけら」


ここは「あき☆元綵」(はじめあき)の気ままなプログです。
趣味である創作活動の小説やアクセサリー作りなどいろいろ呟いてみたいと思います。
更新も不定期ですが、ゆっくりしていってください。
コメントをもらえると大喜びしますので、よろしくお願いします(笑)
伝言板も「伝言板」のカテゴリーに作っておりますので、気楽にどうぞ♡

創作小説「ソハコサ国の勇者」9

「平行世界シリーズ」本編

ソハコサ国の勇者 

第9話

「見事に騙されてたわよ」
 プイッとそっぽを向く妙子にまた彼はクスクス笑う。
「本当に本っ当に。よくそこまで性格の悪さを隠せていたわね。今の今まで性格も悪いなんて知らなかったわ」
「魔導士のエカーチェフくんって性格がいいでしょ。...

>> 続きを読む


創作小説「ソハコサ国の勇者」8

「平行世界シリーズ」本編

 ソハコサ国の勇者



第8話

 しかし、その刃は彼には全く届かなかった。
 妙子がその男の不意を突いて、足をつまづかせたからだ。
 勢いよく床に突伏した男の剣は、床を滑ってエカーチェフの足元へ。
「さすがですね、妙子さん」
「当たり前よ」
 始めは逃げ回っていても結...

>> 続きを読む


創作小説「ソハコサ国の勇者」7

「平行世界シリーズ」 本編

ソハコサ国の勇者

第7話

 妙子の、たったひとりの17才の娘の気迫に退かされて、町人達はしぶしぶ退却していった。
「分が悪くなると、すぐ逃げ出すのも人間よね」
 ボソリと呟く。しかし自分も彼らと変わらない…ずっとエカーチェフに頼ってきたのだ。
「魔導士...

>> 続きを読む


創作小説「ソハコサ国の勇者」6

「平行世界シリーズ」 本編

   ソハコサ国の勇者

第6話
 妙子が気づいた時、周囲には誰もいなかった。
「……エカーチェフ…?」
 名前を呼んでも返事は返って来ない。
 広い石造りの部屋で妙子の声だけが響いている。
 床に敷かれた深緑色の布は、エカーチ...

>> 続きを読む


創作小説「ソハコサ国の勇者」5

 「平行世界シリーズ」 本編

ソハコサ国の勇者

第5話


「えっ何? どうしたの?」
 妙子がエカーチェフの姿を見て呟く。
 これが今まで動きがトロかった彼とは、思えないのだろう。
 しかし、今のエカーチェフには妙子に構っている暇はない。自分の血と怪物の血を混ぜ合わせた血液を付けてい...

>> 続きを読む






Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.