Nicotto Town


せんちゃん


アスーラとアズラーイル 6

柔らかく発光する飛翔体になった僕は上昇を続けた。周囲の壁がぼんやり見える。それは揺らめく光のせいかゆっくりと蠢いているように見えた。
ずっと昔もこうして飛んでいたような気がする。
薄い翅を震わせるたびに、あたりの空気は重くなり抵抗が増した。…何時間飛び続けただろう。
僕は疲れ切り、自分...

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ビッグニュース!

藤原ここあ氏の漫画がアニメで復活!!作者が急逝の漫画『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』TVアニメ化決定 制作はボンズで映像公開
亡くなってしまったことを認めたくなくて最期の作品になったこの漫画はなかなか読めなかった。未完だけれど、ずっと続いて欲しい漫画だった。読み終えた後に哀しいお話じゃないのに...

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「アレックスと私」

2007年に著者との30年にわたる生涯を閉じたアレックス。ガーディアン紙でもその訃報が取り上げられ「平均的なアメリカの大統領よりも賢いことで知られていたヨウムが31歳で早世」の一文に笑った。しかし読み進むと著者がヨウムの研究を始めた1980年代当時、鳥がモノマネでなく自分の意思で言葉を選び会話できる...

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アスーラとアズラーイル 5

凍った湖に落ちた…はずだった。
なのに冷たさは感じなかった。水の抵抗すら感じない。ただ、落下していくのを感じていた。しかも、どんどん落ちる速さは増していった。
見上げると遥か遠くになった水面が揺らめいているのが小さく見えた。
それもすぐに見えなくなり、周りは暗く自分の手足すらわからなく...

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アスーラとアズラーイル 4

僕たちアズラーイルの一族はみんな子供の頃に「歌」を覚える。
それは僕らの遠い遠い祖先から受け継がれてきた。古すぎてもう意味がわからなくなっている言葉も多かったけれど。僕らの祖先の歴史と神龍様との絆が謳われているのだそうだ。
神殿に向かう道を籠に揺られながら、僕は心細さと恐ろしさで声を殺して泣いていた...

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