嵐のように去っていった彼女、夕べは夜中まで大変だった。ひとつ付け加えると彼女が来る前にもうひとりの珍客がいた、そいつはサルで彼女はイヌだから。当然のことながら何を話してもお互い気に入らない、そんな状態なのに一緒に酒を飲むもんだから、結果は見えている。なので中立国の私はというと、本来ならば止めるかなだ...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
嵐のように去っていった彼女、夕べは夜中まで大変だった。ひとつ付け加えると彼女が来る前にもうひとりの珍客がいた、そいつはサルで彼女はイヌだから。当然のことながら何を話してもお互い気に入らない、そんな状態なのに一緒に酒を飲むもんだから、結果は見えている。なので中立国の私はというと、本来ならば止めるかなだ...
私には、唯一ひとりだけ女友だちがいる。友だちなので、平気で私の家に遊びに来るし泊ってもいく。悪友たちは言う、よく関係を我慢できるねって。それくらい、魅力的な子なのだ。実際に何度かそういう場面はあったけど、一線は越えなかったので今があるのだろう。彼女はレズでも性同一性障害でも何でもない、普通の女性であ...
あなたが望まなければ、飛び込むことはない。わたしから逃げることも自由です。だれからも、逃げることは自由です。
とてつもなく無謀なことに、話は進んでいた。たまにそんなことはないだろうか、その話題だけが独り歩きしてしまう。そして、話は次第に大きくなってしまう。私は興奮して、ドキドキしていた。久々に感じる、この胸の高鳴りをどうしょう。夢だったらこんなに夢中になれはしない、私はつかのま悲しい未来の不安に襲われてる。...
以前に見た。ロウソクの炎を見た時、そう思った。懐かしいと同時に胸がいっぱいになる、そんな炎だった。わたしが、わたしでいる以前。ずっとずっと昔。同じようにその炎を見て、同じように感じていた。お寺の本堂の中には、たくさんの人で混みあっていた。四方を山で囲まれたこの場所は、夏になると、とてつも暑くなる。タ...