抜け弁天 その4 江の島岩屋ー東京SW
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/02/25 23:14:38
登り階段を右へ右へと巻きながらいよいよ奥津宮が見えだした頃、透明な風が深紅の花をつけた藪椿の枝を揺らしながら、実留たちの頭上を吹き抜けていく。
息が切れるほどの登りだった。風が気持ち良い。
登り切った階段は急な下りになる。一段と細くなった石の階段を降りると左手に岩屋に続く道が崖に張り付いていた。関東...
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登り階段を右へ右へと巻きながらいよいよ奥津宮が見えだした頃、透明な風が深紅の花をつけた藪椿の枝を揺らしながら、実留たちの頭上を吹き抜けていく。
息が切れるほどの登りだった。風が気持ち良い。
登り切った階段は急な下りになる。一段と細くなった石の階段を降りると左手に岩屋に続く道が崖に張り付いていた。関東...
佳は黒い石のあった崖の上がどうなっているか知りたかった。江の島の頂に登る階段道を右手に回る。
江戸時代の検校の碑がある。碑の裏手から崖下をのぞくと、人が歩いているのが見える。
「もしかすると、あの黒い石じゃない?」崖下に小さく黒い石が見えた。
「あの石に乗ったら新宿に行ってしまうのじゃないの?あっ!...
白い椅子との組み合わせがかみ合わなくて
いろいろ位置をずらしてみました
やっと理容所の椅子に座れてほっとしました。
「ナイロビの思い出」の最終画面になりました。
目の前に相模灘の海が広がっている。
陽の光をうけて金銀のさざ波が海一面にきらきらと輝いている。
遠くに霞む真鶴半島から右手に弧を引きながら湘南の海岸線が延びていた。
「この場所をよく覚えてください。ここに立てば抜け弁天に帰れるでしょうから。」
足元には波が寄せて今にも濡れそうだ。後ろには断崖絶壁がそ...
30年ぐらい前のナイロビの風景です。
ビルの外壁に鏡を取り付けた理容所、
陽ざしの入らないように建てられたレストラン、
赤道直下、雨の少ない町です。
ナイロビの各地方行きの大きなバスターミナルには
文化豊かなアフリカンスタイルを目を引く色合いに染めた民族衣装の人々が行き交い
布でくるんだ大きな荷物が...