階段を上がった
デパートの3階
小さな私が背伸びして
ケースの中を覗き込む
買い物帰りの楽しみは
フードコートでのおやつ
子どもの私が
両手でコーンを受け取る傍で
祖父はいつもの
コーヒーを頼む
一口さえ惜しいほど
ゆっくり食べる私に合わせ
ゆっくり香りを楽...
階段を上がった
デパートの3階
小さな私が背伸びして
ケースの中を覗き込む
買い物帰りの楽しみは
フードコートでのおやつ
子どもの私が
両手でコーンを受け取る傍で
祖父はいつもの
コーヒーを頼む
一口さえ惜しいほど
ゆっくり食べる私に合わせ
ゆっくり香りを楽...
太陽を受けて輝く
朝の川
鯉の背びれが
水面を揺らす
橋の下から起き出して
悠々と辺りを回っていく
揺れる度に
輝きが瞬き
眩しさが
辺りに転がる
目覚め始める
川の風景
赤
紫
青
黄色
少しぎこちない
はさみの切り込みに
拙いながらも
力強い線
笹に括られた飾りには
夢と憧れが宿っている
沢山の思いを背負う
飾られた笹は
夢を乗せて
風に揺れる
水面は
空を映す鏡
空の色は
海の色にも見える
一日の始まりを
抜けるような青で迎えると
心がずっと
どこまでも広がる気分になる
視界一杯に広がる
青い空
どこまでも続く
始まる世界の色
空が高いのは
夏の近付いた証
西からの陽射しが
家路に向かう人々を
眩しく照らす
時刻は夕方を告げるけれど
日中と変わらない明るさの中
いつものバスに揺られ
いつもの道に降りる
見上げれば水色の空に
照らされた山が映える
陽を受けて伸びる影の様に
道の先は山裾...