エデンと蛇。第一章 11
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/03/07 15:25:07
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美々はスタッフステーションで上司の北条時宗に相談する。美々「『頭がいい』とは何でしょう?エデンの森で知恵の実を食べたから今にあるのなら、そもそも『頭のよさ』の定義は何なのか・・・」北条時宗「その問いには哲学者も宗教学者も教育者も答えを持ち合わせない。しかし、その問いを見いだすのがこのエデン...
未来人の歴史 再度連載
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美々はスタッフステーションで上司の北条時宗に相談する。美々「『頭がいい』とは何でしょう?エデンの森で知恵の実を食べたから今にあるのなら、そもそも『頭のよさ』の定義は何なのか・・・」北条時宗「その問いには哲学者も宗教学者も教育者も答えを持ち合わせない。しかし、その問いを見いだすのがこのエデン...
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カッパは忘れやすい。カッパはとにかく物覚えが悪いのだそれがカッパの才能だった。15歳男性。天才を集めるこのエデンの施設に?と美々は思うがそういう指示だから仕方ない。カッパ「何で僕の名前はカッパなのさ?禿げるの?河童と言いたいの?」美々「ギリシア語の表記よ。英語でいうABCみたいな」カッパ「で...
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イオタは共感性が発達している。16歳女性だ。美々「こんにちは。今日も動物とお話してたの?」窓の外には小鳥たちがいた。イオタ「うん。でもこの子は私に飼われているけど私は貴女たちに飼われてるわ」美々「飼ってなんかいないわ」イオタ「ここのスタッフはみんなそう。何かに対する恐れと脅えでもだから強い態度...
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シータはこの施設に飾る絵画作成のために油絵を描いていた。とはいっても施設から出してもらえないので想像で描いている。下まで枝を下ろすイチジクの樹から伸びる蛇。蛇はこの施設では熱狂的に信仰される対象だ。シータはスタッフからイチジクの木の枝の画像と蛇の写真をもとにして油絵を描く。樹の想像がつかないの...
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イータは与えられた自分の部屋でゲームをしている。彼は画面に表示される立体を組み合わせて作る立体パズルをしているのだ。黙々とその与えられる課題をこなし出題側の問題が無くなれば特別に加工された積み木で遊んでいる。イータは一点特化の才能を持っている一人のためそれ以外何もできない。美々は部屋に籠もる彼...