枝にしがみついた一枚の葉が、
落ちてくるのをじっと待ちながら、
緑のおおわれた木の青春を想った。
冬はもうそこまで来ていて、
枯れ木はいま、
長い冬眠につこうとしている。
私は最後の枯葉が、
ゆるみ、落ち、風に舞うのを見ながら・・・・・・・・・。
過ぎ去った歳月に、黙祷する。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
枝にしがみついた一枚の葉が、
落ちてくるのをじっと待ちながら、
緑のおおわれた木の青春を想った。
冬はもうそこまで来ていて、
枯れ木はいま、
長い冬眠につこうとしている。
私は最後の枯葉が、
ゆるみ、落ち、風に舞うのを見ながら・・・・・・・・・。
過ぎ去った歳月に、黙祷する。
待ち合わせ場所のコンビニの前、
白い息でマフラーを巻いて。
「寒い中待たせてごめん」
と、駆け寄るその人に感じよく受け答えした。
私は突然降ってわいた、
あさってな考えに心を奪われていた。
夏のあなたが見たい、
半そでシャツのあなたが見たい。
その真っ直ぐな腕が、
こうばしく焼けていくところが見たい...