★2
アクション痛快ではなく。
結構悲しい話でした。
伊賀の十二評定衆(リーダー格)がとにかく卑怯。
毎年恒例になった愛犬のサマーカット、朝に預けて午後に迎えに行く。
3年目のトリマーさんも慣れたもので以前よりカット終了が早くなったような。
わー別犬、ありがとうございました。と対面した。
トリマーさんその1;「この子、ちょっと乱暴になりました?」
私: (((へ??)))
...
『手紙』
拝啓 城崎由梨乃様
お久しぶりです。お元気ですか。
ああ、いけない。差出人の名前を見ても私が誰だかわかりませんよね。R高等学校でほんの少しの間、貴女のピアノを聞いて言葉を交わした下級生です。あの頃、貴女への憧憬で胸がいっぱいでちゃんと自己紹介をした記憶すら無いのです。いまでは不...
「田植えの風景」
立夏も過ぎ、黄金週間も明けると有給も使って一週間の休みを取った。職場の先輩に「が以外旅行に行くの?」と聞かれたので「祖父の棚田で田植えです」と正直に答えると呆れた顔をされた。お休みは旅行の方が普通なのだろうかと思いつつ帰郷したが、久しぶりに昔なじみの顔を見ると些細な悩みなんて...
『越えてきたもの』
終わらない。終わらない。
俺はつぶやいたそれがもう声になっているかもわからない。
俺は白い山を登ろうとするが足元の書類は見る間に崩れ落ちて上ることが出来ない。いくつもの山を越えてきたというのに山はどこまで続いているのかわからない。
「ヤッホーーーー」
必死の俺の耳に呑気な声...
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