キャロル キングと・・・
- カテゴリ: 小説/詩
- 2019/09/08 20:54:30
大きな窓から外の見える喫茶店
砂糖だけを入れた
気持甘めのコーヒーもたまには良い
電車が到着したのだろう
大勢の人が足早に前を通り過ぎていく
顔を見合わせる事もなく
同じ方向を目指して
キャロル キングの歌が聞こえる
It's Too Lato
人の流れは戻せるかも知れないけど
自分の気持...
大きな窓から外の見える喫茶店
砂糖だけを入れた
気持甘めのコーヒーもたまには良い
電車が到着したのだろう
大勢の人が足早に前を通り過ぎていく
顔を見合わせる事もなく
同じ方向を目指して
キャロル キングの歌が聞こえる
It's Too Lato
人の流れは戻せるかも知れないけど
自分の気持...
柔らかな雨が
優しく降っている
わたしは濡れながら
ステップを踏む
道端の花は
目をこすりながら「おはよう」を言う
傘なんか要らない
今日のわたしは自由なんだ
すれ違う人も傘を差しながら
微笑んでいる
昨日までの心の重みは
何だったの
心の欠片を嘘でつなぎ合わせていた
お互いにね
夜中...
セミの鳴き声に
夏が汗をしている9月の始め
サンダルを突っかけて
外を歩く
この曇り空の産み出す
湿気の中のわたしたちは居る
蝶も飛び
めずらしくトンボも飛ぶ
青々とした雑草の下
どの位の生き物が隠れているのだろう
それぞれに生き
それぞれに恋をしているのだろう
わたしはどうだろう
君...
突然の雨
0時を回っている
それは激しく窓ガラスをたたく
全てを破壊するような音で
私は口笛を吹いた
それは深夜のアクセント
雨音に消されて
誰にも聞こえない
高らかに
口笛を吹く
私だけが知っている秘密を
暴露するかのように
密かな想いを人前で
告白するかのように
恐いものは無い
今...
雪が降る
夏の私に雪が降る
凍えそうな心に雪が降る
ひらひらひらと舞っている
太陽が白く燃えている
降りそそぐ光は暖かなオレンジ色
人の集う木陰が寒そう
光を求めて私はさまよう
天に両手を広げても
それは叶わない
ああ融ける事のない雪が
まだまだ降り積もっている