Nicotto Town


モリバランノスケ


少年

私達は、恒例の朝散。ベランダを出ると、何時もは、左側に進むが、今朝は、右側に。先ず、旧くから馴染みのある、モミジに(おはよう)と、挨拶した。そして、その下に息づき、毎年五月になると、白い花で彩りを放つ、さつきにも。

それから、杉、檜、等の高木達に挨拶しながら階段を使い、斜面を下る。そこには、正...

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老樹哲学者

朝の目覚め。寝床の中から、外の様子を眺める。辺りが、明るくなり始めていた。私は、いつものように、自己流瞑想法を試みてから起床する。窓から、東側の風景を展望。丁度、山際を橙色に染めながら太陽が顔を出すところだ。

こちら側は、なだらかな斜面に成っている。窓から望める直ぐのところに、お蝶が、この森に...

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幸あれと!

私は今日も、早朝散歩を楽しむ為、ログハウスから、外に出た。先ず、ベランダから、いつものように、下に息づく、柿、枇杷、夏柑、梨、ビックリグミ、椿、クチナシ、・・・等などの植物達に、<おはよう。元気!>と、挨拶を。

彼等からも、(おはよう、オハヨウ・・・・)と、返事が返って来る。皆んな元気そうで、...

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最後の対話

お蝶は叫ぶ。(もうこれくらいでイイ?)。
彼女の踊りと歌に陶酔し、楽しんでいた皆は、口々に叫ぶ。<有難う。良いですよ。>
お蝶は、踊り歌い疲れたのか、羽を休ませようとするかのように、大空を静かに滑空した。

それから、ゆっくりと羽を動かしながら、森の中へと飛んでいく。もちろん、行き先は、老ク...

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バタフライブギ

お蝶は、空高く、宇宙深くに、舞い上がった。そして、こみ上げてくる、なんとも表現のしようのない満たされた感慨に浸っている。雲ひとつない真青な大気。南の方角には、太平洋の海原が、キラキラと遥か彼方まで拡がっている。

彼女は、思わず、踊りだしている自分に驚く。それは、多分、気を付けていないと、自分で...

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