Nicotto Town



忘れられない、あの夏(後編)

アンパイアの手があがって試合再開、タカハシはボールをセット。
素早く振り向いた。
ぼくも二塁ベースへ走る。
二塁へ牽制球。
遊撃手が捕ってランナーにタッチ。
セーフ。
二塁塁審の腕が水平に広げられたのを見て、ぼくは守備位置に戻る。それにしても暑いな。
走ったのはわずか10メートルくらいだけど、胸に入...

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忘れられない、あの夏(前編)

同点で迎えた9回裏、僕はセンターのポジションについた。
バッターは7番から。
2点差を9回表に追いついた僕らには勢いがある。
だいじょうぶ、この試合もいける。僕はまだみんなと野球がしたい。4回戦で終わりなんてまっぴらだ。でも、タカハシのやつ、力んでるのかな、ストライクが入らない。
先頭打者を出しちゃ...

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四半年に一度くらい書いてみるか

前回、文章を載せたのは2月、か。

その後、なにか大事件が起きたわけじゃないけど、まったく、ゆとりはないままに、それでもボーナスは支給されて、右から左へと借金に流れて、やたらと病院に通っている。

本来は、丈夫なカラダの人である。
40代も半ばだというのに、内臓の不具合がまったくないのは、かなり自慢...

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それでもぼくは

そこは久しぶりに行ってみると、若返ったのか、すこし華やいだ雰囲気になっていた。
以前はもっと暗い印象があったが、なにが変わったというのだろうか。

「こちらへどうぞ」

と、少しの時間待たされた後に呼ばれた。

「お久しぶりですね」

横たわったぼくのとなりに腰かけて、彼女は微笑んだようにも...

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まぁいいだろう

予定もなしに仕事を休んでみた。
ぼくがやらなくたって、誰かが代わりにこなせる、どうせそんな仕事だ。

村上春樹を1冊読んだ。
昼メシも食わずに。
それほど面白かったのかと問われれば、それほどおもしろかったわけじゃない。
ただ、その先、は気になった。
ってことは、面白かったってことか?
...

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