Nicotto Town



栗ボッチ

街はクリスマス
俺は栗ボッチ 約束はなく
皮だけはむく 光は外に
湯気は内に 「おひとりさま」
茶碗が答える くりぼっち
声に出すと
少しやわらぐ 祝われぬ夜に
実るものあり
栗ご飯                             ,、
              ...

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恋の予感・続編

恋の予感がしたと思ったら
池だった。
完全に池だった。 赤くて、でかくて、
優雅に泳いでて、
目が合った気がしたけど
それ、鯉。 ドキッとした心拍数、
バクバクした胸、
全部パンくず見た時の反応。
恋じゃない、給餌タイム。 近づけば近づくほど
向こうも寄ってきて、
「これは両想い...

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恋の予感

恋の予感がした。
――と思ったらただの腹の虫だった。
グルルル…って、あれ恋ちゃうんかい。 道端の風がそよいで
「運命か?」って振り返ったら、
ビニール袋がワルツ踊ってただけ。 スマホの通知が光って
「もしやあの人?」って胸が高鳴ったのに、
メルカリから“あなた...

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・・・

眠りにつく前の吐息は、
庭の風鈴がふれる音のように頼りなく、
その体は季節の隅に落ちた
古いマフラーみたいに軽かった。 私の掌はただ、
沈みゆく小舟を支える櫂のように
そばにあることしかできない。 目を閉じた猫の胸の奥で、
遠くへ帰る鳥の影が
そっと揺れている気がした。 やがて静けさが...

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爽やかさん、いらっしゃーい

初冬の金色は、いつからこんなにも胸に沁みる色になったのだろう。
彼女と歩いた放課後の並木道も、今では思い出の中で薄く光っている。 風がふれるたび、彼女の笑い声や、言えなかった言葉がふっと舞い上がる。
あの頃は未来が無限に続くと思っていたのに、いま振り返れば、あの金色の季節ほど儚いものはなかった。...

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