秒あしゃ、秋になれない制服
- カテゴリ: 日記
- 2025/09/27 01:06:24
秋になりきれない季節で君の制服はまだ夏のままだった半袖のまま、笑って僕の長袖を見て「早いね」と言った風は少し冷たくて校庭の影が長く伸びてチャイムの音がやけに遠く聞こえた
あの瞬間——君の髪が揺れて僕は何も言えずただ、秒あしゃされた制服は季節を選べない僕らも、言葉を選べなかった...
秋になりきれない季節で君の制服はまだ夏のままだった半袖のまま、笑って僕の長袖を見て「早いね」と言った風は少し冷たくて校庭の影が長く伸びてチャイムの音がやけに遠く聞こえた
あの瞬間——君の髪が揺れて僕は何も言えずただ、秒あしゃされた制服は季節を選べない僕らも、言葉を選べなかった...
ファミマのレジ前、制服の高校生が笑っている。ファミチキを受け取る手が、夏の名残みたいに油っぽくて、その笑いが、なぜか遠く感じる。外はまだ暑い。でも風の粒子が、少しだけ秋を混ぜている。
レシートが舞い、蝉の声が、どこにも居場所を見つけられずに消える。「冷やし中華終了しました」という貼り紙を見て、麦茶を...
秋の空、なんや知らんけど、たこ焼きの鉄板みたいにポコポコしてるやん。
雲がまるで、焼きすぎたマヨネーズみたいに広がって、風がソースの香りみたいに鼻先くすぐってくる。公園のベンチ座ったら、落ち葉が足元に集まってきてな、まるで昔の友だちが「久しぶりやんけ」って言うてるみたいや。あの葉っぱ、去年も見た気...
彼は、季節の狭間に棲む影。蝉の声が空を焦がす頃、風鈴の音をまとい、湯気の向こうから現れる。その指先は、忘れられた手紙の筆跡。そのまなざしは、氷の上に落ちた月光。冷やし中華を作るたび、彼は記憶の襞をそっと撫でる。錦糸卵は、黄昏にほどけた約束。きゅうりは、幼き日の水辺の戯れ。ハムは、遠ざかった声の残響...
思い出を胸に抱えた男は、
穴のあいたバケツで水を運ぶみたいに必死だ。
零れてるのに気づかず、
「これが宝だ」って、
泥水をすくい直している。 声高に語る恋は、
もう冷めきったラーメンみたいで、
麺が伸びてることすら認めない。
それをすすって涙する姿に、
通りすがりの風すら吹き出してい...