しかし考えてみたら人間の社会なんて、
元来そんな落ち着かない環境なのだ。
だんだん申し合わせたみたいに、
みんなで鈍感になって、
頑張って単細胞の不感症になって、
色々なことが気にならなくなるのだ。
近くに大勢の人間がいると、
川を流れる石ころみたいに丸くなる、
それが社会と言うパッケージの本質で、...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
しかし考えてみたら人間の社会なんて、
元来そんな落ち着かない環境なのだ。
だんだん申し合わせたみたいに、
みんなで鈍感になって、
頑張って単細胞の不感症になって、
色々なことが気にならなくなるのだ。
近くに大勢の人間がいると、
川を流れる石ころみたいに丸くなる、
それが社会と言うパッケージの本質で、...
昔は駄菓子屋などで売っていた万華鏡。
粗末なものでも子供の頃、それは魔法の筒に見えたものだ。
そんなふうに感じた頃だと思う、万華鏡を集め始めたのは。
遊園地の売店や夏祭りの夜店に行くと必ず見かけた、
今では姿を消しつつある。
あの三角形の筒の底に展開する薔薇模様を、
夢の中で画用紙に書き写した。
し...
「硝子蝙蝠」は以外に小さくて縦19cm横15cmと小振りな物だ、
本品は地球の重力の強弱を測る装置なのだ。
と謳い、重力の秘密を解き明かしてくれるもの。
次いで、魔法めいたこの装置の仕組みを解説する。
本体に仕組まれた水晶柱と硝子板との共振の度合いによって、
硝子板上の蝙蝠の絵の色が変幻し、その色別...
以前にも書いたことがあるが、
私のともだちは変わり者が多い。
いつものことだが突然やって来ることが多い。
何の前触れもなく、突然に連絡もなく。
私が留守の時は帰ってくるまで玄関の前で待っているのだ、
これは他人が見たら不審人物である。
風体もそうだからしかたないのだが。
でも、心の中では楽しみに待っ...
言えないこともあるんだ、
こうやってしゃべっていても。
とても、
奥深にあって、
簡単にはでてこない思い。
それに言葉にできない。
いつかそこまで、
二人で行けたらと思う。