雲と空にはさまれて、
波の音もきこえない。
退屈が見えそうな、
私の横顔からため息。
ふたりだったら、
どんなところだって楽しいのに。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
雲と空にはさまれて、
波の音もきこえない。
退屈が見えそうな、
私の横顔からため息。
ふたりだったら、
どんなところだって楽しいのに。
あなたは私の白い帽子をとって、
笑いながら駆けていった。
折からの季節は冬すべてが白く光り輝き、
物憂げに私はすべてをなくしてもいいと思った。
なくしてもいいすべてが光り輝くすべてだったら、
私はこんなに泣き顔ではなかった。
こない電話をあきらめて、
忘れたはずではなかったか、
こんなところに来ても...
ただいまー・・・と言って帰ってこれる場所がある。
だから安心して出かけられる。
いつもの空気にいつもの匂い。
馴染んだその空気に匂いを嬉しく思う。
宵闇が迫る頃、
怪しい店にはいつものアホ三人。
飲むほどに酔うほどに、アホ話に花が咲く。
さてさて今宵は、お土産にもらうならこんなものがいい。
ピノキオのこわれた鼻の先っぽ。
長靴をはいた猫の口ひげ二本。
親指姫のゆりかご。
これだけは解説を入れよう、
クルミの殻の中に薔薇のシーツ代わりに花びら。
...
私はあなたを素敵だと思っているけど、
その理由をつきつめて、
なぜあなたを素敵だと思うのか知りたいと思う。
あなたが私をひきつける理由を、
そしてあなたの魅力だと思っているものが、
本物かどうか。
私の思いすごしやはやとちりではないか、
確かめるためにもつともっとあなたを知りたいから、
今夜は一...