外を歩く、
すると色々な形が落ちている。
道ばたに、
目をつける。
けれど、
目が形を捉えるのではなく、
目は色を認識するだけ。
形を認識するのは、
別のところだ。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
外を歩く、
すると色々な形が落ちている。
道ばたに、
目をつける。
けれど、
目が形を捉えるのではなく、
目は色を認識するだけ。
形を認識するのは、
別のところだ。
時間が時間をこまかくきざむ、
時間というきゅうり。
時計を見る人の、
目という包丁。
夏になると無性にきゅうりが食べたくなる、
冷やしたきゅうりを味噌でいただきながら考える。
時間には12時や3時や5時のように、
約束に多用される時間はきざまれかたも細かい。
人々の時間に向かう気持ちの密度も高まり、...
ある店で、思ったことは。
なんか幸せそうな人は、
幸せそうだってこと。
楽しみながら働いている人を見てると、
こっちまで嬉しくなる。
余裕がなくちゃと思う。
恋が目の前にない時、
恋をするのは難しいものだと思う。
どんなふうに恋を、
人はしてたかと思う。
恋をしてしまった時、
恋を避けるのは難しいと思う。
ひろい荒野の真ん中で、
夕立をさけるのが難しいように、
走って逃げても遅い。
うだるような暑さに天を仰げば、
今にも雨が降り出しそうな雲の群れ。
湿り気をおびた風がふくと、
ゴロゴロ様がやってきそうだ。
友人の仕入れの手伝いでとある雑貨屋へ、
倉庫をそのまま利用したお店の中は意外と涼しい。
街外れにぽっんと佇んでいるこのお店、
平日ということもあってか客は私たちだけだった。
...